ドル/円、153円台の推移が続く…FOMCの焦点は2025年の利下げペース
欧米時間のドル/円予想レンジ：152.000-155.000円
東京市場のドル/円は、上値の重い展開。序盤に実需のドル買いなどを背景に153.79円前後まで強含みましたが、その後は日本株安が重しとなり153円前半へと押し戻されました。欧州市場では米長期金利が上昇したこともあり153.70円台へ持ち直しています。
市場は、今夜の米連邦公開市場委員会（FOMC）における25bp（0.25％ポイント）利下げを確実視しており、関心は来年の利下げペースに向かっています。9月時点の政策金利見通し（ドットチャート）では2025年中に4回の利下げを行い政策金利が3.375％水準になると予想されていました。そうした中、今回のドットチャートでは3回以下の利下げへ修正される可能性が高そうです。ただ、米金利先物市場では来年の利下げが2回に減少することをすでに織り込んでいます。そのため、ドル高・円安を加速させる可能性は低いでしょう。パウエル連邦準備制度理事会（FRB）議長の会見内容にも注目です。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、154円台半ばで伸び悩んでいます。ただ、10日線が20日線を上抜けしており足元の上昇の勢いが強いことを示しています。また、RSIが50ライン上で推移しているため上昇基調は継続と見れるでしょう。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
12/18（水）
19:00 ユーロ圏11月消費者物価指数・改定値
19:00 ユーロ圏10月建設支出
22:30 米7-9月期経常収支
22:30 米11月住宅着工件数
22:30 米11月建設許可件数
24:30 EIA週間原油在庫統計
28:00☆FOMC政策金利
28:00☆FOMC経済・政策金利見通し
28:30☆パウエルFRB議長記者会見
30:45☆NZ7-9月期GDP
※☆は特に注目の材料
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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