ドル/円、154円を挟んでもみ合う…明日にFOMCを控えて方向感に乏しい展開
欧米時間のドル/円予想レンジ:153.000-155.000円
東京市場のドル/円は、154円を挟んでもみ合う展開。序盤に154.34円前後へ強含む場面もありましたが、実需のドル売りなどを背景に153.80円前後まで反落しました。ただ、売り一巡後は154.20円台へ持ち直すなど方向感に乏しい値動きとなっています。
今夜から米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。米金利先物市場では25bp(0.25%ポイント)利下げがほぼ確実視されているほか、来年は1年間で2回程度の利下げ(1回=25bp利下げ)が想定されています。そうした中で、NY市場では米11月小売売上高が発表されます。市場予想は前月比+0.6%、自動車を除いた売上高の予想は前月比+0.4%となっています。来年のさらなる利下げペース減速を意識させる結果となればドル買いが強まる可能性があります。ただ、FOMCを前にして155円台への上昇は難しいのではないでしょうか。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、6本連続で実体を伴った陽線を形成するなど堅調推移が続いています。足元では154円台で上ヒゲを伸ばしておりやや伸び悩んでいるようにも見受けられますが上昇基調に変わりありません。前日高値を上抜けると155円台への上昇を視野に入れた相場展開となりそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
12/17(火)
22:30 カナダ11月消費者物価指数
22:30☆米11月小売売上高
23:15☆米11月鉱工業生産
23:15 米11月設備稼働率
24:00 米10月企業在庫
24:00 米12月NAHB住宅市場指数
27:00 米20年債入札(130億ドル)
30:45 NZ7-9月期経常収支
12/18(水)
08:50 日本11月貿易収支
※☆は特に注目の材料
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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