ドル/円、150.60円台へ上昇…このあと米11月雇用統計に注目
欧米時間のドル/円予想レンジ：149.200-151.500円
東京市場のドル/円は、上値の重い展開。序盤に150.28円前後の高値を付けましたが、日本株安が重しとなり午後には149.77円前後まで弱含みました。ただ、その後は150.00円台へ持ち直す場面もありましたが伸び悩んでいます。欧州市場に入ると、米長期金利が持ち直したことなどをきっかけにドル買い・円売りに傾きました。一時150.61円前後まで上昇しています。
12月米連邦公開市場委員会（FOMC）での利下げを巡り今夜の米11月雇用統計が注目されています。市場予想は非農業部門雇用者数が22.0万人増と前回がハリケーンなどの影響で1.2万人増にとどまった反動が出ると見られています。また、失業率は4.1％と前回から横ばいと予想されています。米金利先物市場における25bp利下げの織り込みは7割ほどとなっており、労働市場の軟化を示す結果となれば利下げ観測が高まりドル売りで反応するでしょう。一方で、堅調な結果となれば利下げ観測が低下してドル買いに繋がると考えられます。結果を受けたドル/円相場は大きな値動きを伴う可能性があるため注目です。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、上値の重い値動きが続いていますが、足元では一目均衡表の雲上限を下値支持に下げ渋る展開となっています。基準線に向けて持ち直しの動きとなるか注目です。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
12/6（金）
22:30 カナダ11月新規雇用者数
22:30 カナダ11月失業率
22:30☆米11月非農業部門雇用者数
22:30☆米11月失業率
22:30☆米11月平均時給
23:15 ボウマンFRB理事講演
24:00 米12月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
24:30 グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
26:00 ハマック米クリーブランド連銀総裁講演
27:00 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁講演
29:00 米10月消費者信用残高
12/9（月）
08:50 日本7-9月期GDP・改定値
08:50 日本10月経常収支
08:50 日本10月貿易収支
10:30☆中国11月消費者物価指数
10:30 中国11月生産者物価指数
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ：FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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