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ドル/円、154円台へ持ち直し…ベッセント次期財務長官「ドルの地位維持に注力する」(NY市場の見通し)2024/11/25 #外為ドキッ

 

ドル/円、154円台へ持ち直し…ベッセント次期財務長官「ドルの地位維持に注力する」

欧米時間のドル/円予想レンジ:153.600-155.500円

東京市場のドル/円は、先週金曜日のクローズレートから60銭ほど下落してオープン。米財務長官にヘッジファンドを率いるベッセント氏を指名したことを受けてトランプ次期政権の経済政策が当初の見込みより穏当になるとの思惑からドル売りが強まりました。一時153.50円台まで下押しする場面もありました。しかし、米財務長官に指名されたベッセント氏が「ドルの地位維持に注力する」と述べたことが伝わると午後には154.40円前後まで持ち直しました。欧州市場では米長期金利が下げ渋ったこともあり154.70円台まで上値を切り上げています。

ベッセント次期米財務長官は「ドル安は経済の一部にとって良いことだが、トランプ氏の提案の中にはドルの価値を押し上げるものもある」と述べておりトランプ政権の過激な政策に歯止めをかけるとの期待もあります。ただ、ベッセント氏はWSJとのインタビューで「トランプ氏が公約した減税や関税などの実現が政策優先事項だ」と述べたそうです。今夜のドル/円はベッセント次期米財務長官の発言や人となりを巡って、思惑主導の動きになりやすいでしょう。なお、今夜はドル/円に直接関係する特に注目のイベントは予定されていません。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、11月15日以降高値を切り下げており上値の重さが窺えます。ただ、移動平均線は強気のパーフェクトオーダーを維持しており153円台では下ヒゲを残して反発するなど底堅い推移が続いています。このまま10日線を上抜くと再び上昇の勢いがつく可能性が考えられます。ただ、154円を終値で割り込んだ場合は下値リスクがやや高まりそうです。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

11/25(月)
19:30 ディングラMPC委員講演
25:05 センテノ・ポルトガル中銀総裁講演
25:30 レーンECB専務理事講演
26:30 ナーゲル独連銀総裁講演
27:00 米2年債入札(690億ドル)
28:00 マクルーフ・アイルランド中銀総裁講演
※☆は特に注目の材料

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uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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