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ドル/円、156円台後半へ続伸も失速…この後、米10月小売売上高に注目集まる(NY市場の見通し)2024/11/15 #外為ドキッ

 

ドル/円、156円台後半へ続伸も失速…この後、米10月小売売上高に注目集まる

欧米時間のドル/円予想レンジ:155.000-156.800円

東京市場のドル/円は、156円台後半へ続伸したものの伸び悩む展開。前日NY市場でのドル高・円安の流れを引き継ぎ一時156.75円前後と7月23日以来の高値を付けました。その後は高値への警戒感や加藤財務相による円安けん制を受けて156.20円台まで押し戻されるも底堅く推移しました。しかし、欧州市場では米長期金利が低下したことなどを背景に156円を割り込むと一時155.39円前後まで下落しました。

今夜は米10月小売売上高が発表されます。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は昨日、利下げについて「経済の強さにより、慎重な決定を行うことが可能になっている」などと発言。それを受けて12月の利下げが見送られるとの見方が再浮上しています。米10月小売売上高が経済の強さを示す結果となれば利下げ観測がさらに後退して米長期金利の上昇からドル一段高となる可能性があります。その際のドル/円は157円台への上昇を視野に入れた相場展開となりそうです。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、5日ぶりに陰線を形成しており上昇の勢いが弱まったと見れます。ただ、高値・安値を切り上げていることから上昇トレンド中の一時調整とも見れます。下ヒゲを伸ばして底堅さを示せば156円台へ持ち直すことも考えられますが、前日の安値を割り込むと155円割れを試す可能性はあります。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

11/15(金)
22:30☆米10月小売売上高
22:30 米11月ニューヨーク連銀製造業景気指数
22:30 グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
23:00 コリンズ米ボストン連銀総裁講演
23:15☆米10月鉱工業生産
24:00 米9月企業在庫
24:00 レーンECB専務理事講演
24:15 チポローネECB専務理事講演
27:15 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

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uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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