ドル/円、156円台へ続伸…今後の利下げペースを巡りパウエルFRB議長の発言に注目
欧米時間のドル/円予想レンジ:155.000-157.000円
東京市場のドル/円は、156円台へ上昇する展開。米議会選挙において上院に続き下院で共和党が過半数を確保する見通しとなったことで米長期金利が上昇する中、午後には156.14円前後まで上値を伸ばして7月23日以来の高値を付けました。
米金利先物市場では、12月の25bp(0.25%ポイント)利下げを8割ほど織り込んでいます(利下げ無しの織り込みが2割弱)。そうした中で、NY市場終盤にはパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が予定されています。今夜発表される米10月生産者物価指数(PPI)や前日の米10月消費者物価指数(CPI)の結果なども踏まえて今後の利下げペースにどのような見解を示すかが焦点となります。発言を受けて市場の利下げ観測に変化があるとドル/円相場にも影響があるでしょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、赤三兵(陽線が三本連続)が出現する中で心理的節目の155.00円を突破しました。RSIが70ラインに向けて上向いているように堅調地合いが続いており上値模索の展開となっています。目先はチャートポイントが見当たらずキリ番(156.50円、157.00円など)を意識した相場展開となりそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
11/14(木)
19:00 ユーロ圏9月鉱工業生産
19:00 ユーロ圏7-9月期GDP・改定値
21:00 クーグラーFRB理事講演
21:30 ECB議事録
22:00 マン英MPC委員講演
22:30☆米新規失業保険申請件数
22:30☆米10月生産者物価指数
23:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
25:00 EIA週間原油在庫統計
27:30 シュナーベルECB専務理事講演
28:00☆メキシコ中銀政策金利
29:00☆パウエルFRB議長講演
30:00☆ベイリーBOE総裁講演
30:45 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
11/15(金)
08:50☆日本7-9月期GDP・速報値
09:30 ジョーンズRBA副総裁講演
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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