これからFXをはじめる方、はじめたい方、必見です!
FXの魅力や特徴を、外為どっとコム総合研究所の宇栄原が、わかりやすく解説いたします。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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円高・円安とは
FXにおける円高・円安について、分かりやすく説明いたします。
為替相場における円高・円安の概念は、多くの方が混乱しがちな部分です。その理由は、私たちが通常アメリカドルを基準にして円の価値を考えているためです。
例えば、1ドル=100円から1ドル=80円になった場合を考えてみましょう。この時、数字は100から80に下がっていますが、これは「円高」と呼ばれます。なぜなら、同じ1ドルを手に入れるのに必要な円の量が減ったということは、円の価値が上がった(強くなった)ことを意味するからです。具体的に言えば、1万円を両替する場合、以前は100ドルしか得られなかったのが、円高になった後は125ドルも得られるようになります。つまり、円の購買力が増加したということです。
逆に、1ドル=100円から1ドル=120円になった場合は「円安」となります。この場合、同じ1ドルを得るためにより多くの円が必要となり、円の価値が下がった(弱くなった)ことを示します。1万円での両替で考えると、以前は100ドル得られたものが、約83ドルしか得られなくなるということです。
この関係は以下のように整理できます:
- 円高 = ドル安:円の価値が上がり、ドルの価値が下がる
- 円安 = ドル高:円の価値が下がり、ドルの価値が上がる
この仕組みは、身近な例で言えば、リンゴの価格変動と似ています。普段はひとつ100円で買えるリンゴがあったとして、台風でリンゴの供給が減れば価格は上がり(120円)、豊作で供給が増えれば価格は下がる(80円)というように、需要と供給のバランスで価格が決まるのです。
FX取引では、この円高・円安の動きを予測して利益を得ることを目指します。円高になると予想すれば円を買いドルを売り、円安になると予想すれば円を売りドルを買うという戦略を取ります。
ただし、為替相場の動きを予測することは非常に複雑で、多くの要因が絡み合っています。そのため、投資家は情報収集を欠かさず、自分が分析しやすい通貨ペアを選んで取引することが重要です。また、外為どっとコムが「マネ育チャンネル」(FXの情報サイト)で公開している朝のレポートなど、信頼できる情報源を活用することもおすすめです。
FX取引の選択肢は「上がるか下がるか」の二択ではありますが、その背後にある要因は非常に複雑で多岐にわたります。そのため、FX取引は慎重に、かつ十分な分析に基づいて行う必要があります。
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