ドル円、植田日銀総裁発言で一時152円割れ…ただ、153円台へ持ち直す可能性?
欧米時間のドル/円予想レンジ:151.800-153.600円
東京市場のドル/円は、153円台後半の上値が重い展開。日銀金融政策決定会合で金融政策の現状維持が決定されるとやや円売りで反応し一時153.61円前後を付けました。ただ、その後は持ち高調整と見られる円買いで失速し152円台後半へ弱含む場面もありました。
15時30分から植田日銀総裁による記者会見では、「時間的な余裕はある」という表現は今後使わないと説明。その発言を受けて追加利上げ観測が高まったとの思惑から円買いが強まると151.92円前後まで下値を切り下げました。
NY市場では米9月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)や米新規失業保険申請件数が発表されます。結果を受けたドル/円相場の値動きに注目です。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、5分足チャートでは152.00円付近を下値支持として切り返すとWボトムの形成に向かっています。ネックラインの152.50円台を突破すると153円台へ持ち直す可能性もありそうです。
ドル円 5分足チャート
この後の経済イベント
10/31(木)
19:00☆ユーロ圏10月消費者物価指数・速報値
19:00 ユーロ圏9月失業率
19:10 エスクリバ・スペイン中銀総裁講演
19:30 南ア9月生産者物価指数
20:30 米10月チャレンジャー人員削減数
20:35 クノット・オランダ中銀総裁講演
21:00 南ア9月貿易収支
21:30 カナダ8月GDP
21:30 米7-9月期単位労働コスト・速報値
21:30 米9月個人所得
21:30 米9月個人消費支出
21:30☆米9月PCEデフレーター
21:30☆米新規失業保険申請件数
22:45 米10月シカゴ購買部協会景気指数
----- アマゾン7-9月期決算
----- アップル7-9月期決算
11/1(金)
09:30 NZ7—9月期生産者物価指数
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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