ドル円、153円台の上値を試す展開…このあと米9月JOLTS求人件数に注目
欧米時間のドル/円予想レンジ:152.500-154.000円
東京市場のドル/円は、小安い展開。序盤に153.30円台で伸び悩むと米長期金利が小幅に低下する中で下落に転じました。午後には152.75円前後まで弱含む場面もありました。ただ、欧州市場では153.40円台へ切り返すなど上値を試す相場展開となっています。
米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げペースを巡り労働市場の動向に注目が集まっています。メインイベントは今週末の米10月雇用統計ですが、今夜の米9月JOLTS求人件数の結果もドル/円相場に影響を及ぼしそうです。市場予想は800.0万件と前回(804.0万件)と概ね同じ水準になると見られています。米労働市場の底堅さを示すようだとドル/円は153円台の上値を試す可能性があります。また、同時刻(23時)に発表される米10月消費者信頼感指数にも注目しましょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、前日に空けたマドをほぼ埋めた後に切り返す展開となっています。152円台で下ヒゲを伸ばしていることから底堅い状況であり、前日高値を突破すれば154円台への上昇も考えられそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
10/29(火)
21:30 米9月卸売在庫
22:00 米8月FHFA住宅価格指数
22:00 米8月ケース・シラー住宅価格指数
23:00☆米9月JOLTS求人件数
23:00☆米10月消費者信頼感指数
26:00 米7年債入札(440億ドル)
----- アルファベット7-9月期決算
10/30(水)
09:30☆豪7-9月期消費者物価指数
09:30 豪9月消費者物価指数
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。