ドル円、約3カ月ぶりの151円台へ上昇…トランプトレードでドル高推移
欧米時間のドル/円予想レンジ:150.000-151.600円
東京市場のドル/円は、151円台へ上昇する展開。仲値通過後に150.49円前後まで小緩む場面もありましたが、米10年債利回りの上昇を受けて午後には一時151.11円前後と7月31日以来の水準へ上値を切り上げました。
米大統領選挙において世論調査では共和党候補トランプ氏と民主党候補のハリス氏が拮抗しているのに対し、ポリマーケットではトランプ氏優勢となっています。こうした見方から米長期金利上昇とドル買いの展開となっています。海外市場では特に注目の経済指標などが予定されていないことから引き続き米長期金利や株価動向を睨んだ相場展開となるでしょう。そうした中で、ドル/円が151円台へ定着した場合には、200日移動平均線が位置する151.36円前後が上値のターゲットとして意識されそうです。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10日線を下値支持に底堅さを示すと上昇基調を強めて150.00円を明確に突破しました。また、一時的に151円台にも乗せていることから上値を試しやすい状況となっています。目先のターゲットは上述の通り200日移動平均線が位置する151.36円付近と見ます。同移動平均線を上抜けた場合は152.00円を視野に入れた相場展開となる可能性があります。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
10/22(火)
22:00 IMF世界経済見通し
22:00 センテノ・ボルトガル中銀総裁講演
22:05 クノット・オランダ中銀総裁講演
22:25☆ベイリーBOE総裁講演
22:45 グリーン英MPC委員講演
22:45 ホルツマン・オーストリア中銀総裁講演
23:00 米10月リッチモンド連銀製造業指数
23:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演
23:00☆ラガルドECB総裁講演
26:00 ビルロワドガロー仏中銀総裁講演
28:15☆ラガルドECB総裁、パネッタ伊中銀総裁講演
29:15 ブリーデンBOE副総裁講演
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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