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ドル・円は伸び悩みか、有事のドル買いも144円台は売り

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は伸び悩みか、有事のドル買いも144円台は売り」
 2日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。日銀の金融正常化観測による円買いは後退し、ドルを押し上げる要因に。また、中東の緊張で有事のドル買いが入りやすい。ただ、144円台でドルの売りが強まれば上値を抑えそうだ。
 イランのイスラエルへの攻撃やそれに対する報復が予想され、安全通貨の円が選好された。また、1日発表された米ISM製造業景況感指数が市場予想より弱く、一段の利下げを見込んだドル売りも先行。ユーロ・ドルは1.1040ドル台に、ドル・円は142円90銭台にそれぞれ軟化した。本日アジア市場で地政学リスクが意識され、有事のドル買いの展開。ただ、ドル・円は144円台でドル売りが出やすく、午後は失速している。この後の海外市場は引き続き米雇用情勢が注目材料。今晩のADP雇用統計で民間部門雇用者数が前月から増加すれば、労働市場の活況を好感したドル買いが見込まれる。ただ、前日のISM製造業の雇用指数は弱く、目先の関連統計を見極める展開に。一方、日本銀行の金融正常化をにらんだ前週末からの円買いは巻き戻され、ドルなど主要通貨を支える。半面、中東情勢への警戒が広がるなかドルは144円台はドル売りに押されるとみる。


通貨別分析

 

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