ドル円、再び140円割れも？米8月小売売上高がカギとなる
欧米時間のドル/円予想レンジ：139.800-142.100円
東京市場のドル/円は、方向感の定まらない展開。序盤は買いが先行し141.20円台の高値を付けましたが、その後は失速して140.33円前後まで弱含みました。ただ、米長期金利が下げ止まったことなどから午後には140円台後半へ持ち直しています。
明日に米連邦公開市場委員会（FOMC）の金融政策発表を控えて、米金利先物市場では、50bp（0.50％ポイント）利下げが7割ほど織り込まれています。そうした中で、今夜発表される米8月小売売上高に注目です。市場予想は前月比-0.2％、自動車を除いた前月比は+0.2％となっています（前回：+1.0％、+0.4％）。仮に市場予想を下回る結果となれば大幅利下げ観測がさらに強まりドル/円は140円を割り込む可能性があります。一方で市場予想を上回った際は大幅利下げ観測が後退し急反発することも考えられそうです。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、一時139.50円台へ下落しましたが下ヒゲを伸ばして下げ渋っています。ただ、下落基調が続いており終値で140円を割り込むと下値リスクはさらに高まり、次のターゲットとして137円台を試す可能性があります。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
9/17（火）
21:15 カナダ8月住宅着工件数
21:30 カナダ8月消費者物価指数
21:30☆米8月小売売上高
22:15☆米8月鉱工業生産
23:00 米9月NAHB住宅価格指数
23:00 ローガン米ダラス連銀総裁講演
9/18（水）
07:45 NZ4-6月期経常収支
08:50 日本8月貿易収支
※☆は特に注目の材料
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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