ドル円、再び145円台へ反落…このあと米8月ISM製造業景況指数に注目
欧米時間のドル/円予想レンジ:145.000-147.200円
東京市場のドル/円は、弱含みの展開。序盤に8月20日以来となる147.20円前後まで上昇しましたが、その後は伸び悩みました。午後には日経平均株価が下げに転じたことなどから円買いに傾くと146.14円前後まで反落する場面もありました。
欧州市場では146円を割り込んだことで売り圧力が強まると一時145.60円台まで下値を切り下げています。
今夜は米8月ISM製造業景況指数が発表されます。市場予想は47.5と前回(46.8)からやや改善すると見られています。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決定する上でインフレより雇用重視の姿勢を示していることから、内訳の雇用指数にも注目が集まっています。メインイベントは週末の米8月雇用統計ではありますが、結果次第では9月の連邦公開市場委員会(FOMC)における市場の利下げ幅への見方に変化を及ぼす可能性があります。仮に雇用指数が3カ月連続で低下となればドル/円は145円台の下値を探る展開となることも考えられます。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
9/3(火)
21:00 メキシコ7月失業率
21:45 ブリーデン英MPC委員講演
22:45 米8月製造業PMI・改定値
23:00 米7月建設支出
23:00☆米8月ISM製造業景況指数
25:45 ナーゲル独連銀総裁講演
9/4(水)
10:10 日銀国債買い入れオペ
10:30☆豪4-6月期GDP
10:45 中国8月財新サービス業PMI
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。