メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2024年7月19日15時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
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トルコリラ/円チャート(日足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
先週のトルコリラ/円は2カ月半ぶり安値へと下落
ドル/トルコリラ相場が、15日、16日、17日と連日で史上最高値(リラの最安値)を更新するなど、じり高歩調となる中、週前半は対円でもトルコリラの上値が重い展開となりました。16日に付けた4.810円前後を高値に反落。17日にはトランプ前米大統領のドル高是正発言や、河野デジタル大臣の日銀への利上げ要求発言などでドル/円相場が急落した動きにつれて一時4.70円台を割り込みました。18日には、やはりドル/円が155円台に続落した動きに連動して4.663円前後まで下落し、5月3日以来の安値を付けました。ただ、その後は金利差に着目した押し目買いなどでやや持ち直しており、19日15時時点の東京市場では4.750円付近で取引されています。なお、ドル/トルコリラ相場は19日の東京市場でも史上最高値を更新しています。
今週のトルコリラ/円はの注目ポイントはトルコ中銀
トルコ中銀は今週23日、政策金利の発表を予定しています。市場予想によれば政策金利は50.00%に据え置かれる見通しです。トルコ当局の見立てどおりに6月のインフレが鈍化したことで7-9月期のうちに利下げに転じるのではとの観測も出ていましたが、カラハン・トルコ中銀総裁がこれを否定。「我々は用心深い姿勢を維持する必要がある」と表明しました。トルコ中銀は前回の声明で「インフレ率の基調的な傾向が大幅、かつ持続的に低下するまで引き締め姿勢を維持する」と強調していました。23日に発表される今回の声明でもタカ派スタンスを踏襲する可能性が高そうで、リラ相場の下支えとなるか注目です。
当面のトルコリラ/円の見通し
予想レンジ
4.650-4.900円
基調
方向感模索
当面の注目ポイント
☆7/23 トルコ中銀政策金利
主要国株価、国際商品価格
トルコリラ/円(TRY/JPY) 為替チャート・FXチャート│はじめてのFXなら外為どっとコム
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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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