「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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今日のドル円 テクニカル分析で環境認識(動画の内容 ポイントまとめ)
■ドル円の現状
- 明日のアメリカの5月消費者物価指数(CPI)とFOMC(連邦公開市場委員会)を控えて、大きな値動きにつながりにくいと予想。
- 上昇トレンドは継続しており、買い目線での押し目買いを狙う方針が良いと考えられる。
- 移動平均線(10日線、20日線、80日線)はいずれも上向きで、直近で上昇方向性が出てきている。
- 昨日の終値ベースで157円台を突破したことも、今日のプラス材料となっている。
■上値と下値の目安
- 直近の高値である157円47銭(今月の高値)を目指す動きになると予想。
- ただし、何らかの材料がない限り、157円70銭付近(5月末の高値)までの上昇は難しいと見られる。
- 下値に関しては、157円ちょうど付近が非常に底堅いサポートゾーンと考えられる。
■押し目買いのポイント
1. 157円20銭付近
- 直近のレンジ付近であり、昨日の高値付近でもあるため、ここがサポートとなって反発する局面があれば押し目買いの水準になる可能性がある。
2. 157円ちょうど付近
- より下落した場合のサポートゾーンで、ここで下げ止まって反発すれば押し目買いのチャンスとなる。
■今日の取引戦略
- 上昇トレンドであるため、基本は買い目線で良いと考えられる。
- ただし、157円後半は材料がない限り伸びない展開になると予想され、買いポジションを持っている場合は利確の目安になる。
- 反落してきた場合は、157円20銭付近と157円ちょうどがサポートゾーンとして押し目買いのポイントになる可能性がある。
- 今日は方向感を伴った動きにつながりにくいため、様子見ムードや短期売買(デイトレ)の取引になりやすいと見られる。
総じて、ドル円は上昇トレンドを維持しているものの、明日の重要イベントを控えて大きな値動きは限定的になると予想される。買い目線での押し目買いを中心とした戦略が有効だが、157円後半では利確も検討すべき。明日までは様子見や短期売買に徹することも選択肢の一つとなりそうだ。
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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