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FX「5月29日総選挙! 5月30日政策金利!」南アランド見通し

 

総括

FX「5月29日総選挙! 5月30日政策金利!」南アランド見通し

「通貨4位、株価15位」
「予想レンジ 南アランド円8.3-8.8」

(ポイント)
*5月29日総選挙! 5月30日政策金利!
*トリプル高のリズム崩れる
*ランド高の要因の一角が崩れた、資源大手の買収成立せず
*4月消費者物価は若干低下
*ANC 1994年以来初めて議会の過半数を失うか
*15年ぶりの基礎的財政黒字を達成
*BHPによるアングロ・アメリカン買収は
*鉱産物価格上昇がランドを支える
*南アの野党が低迷の与党ANCに苦戦する理由
*ただムーディーズは選挙後の連立政権に警告
*IMFが2024の成長見通しを0.1%引き下げ
*現在、電力負荷制限は行われていない(選挙前で配慮か?)
*日本企業、海外企業も問題山積でも撤退せず
*アゴア法適用継続で南アの対米輸出への恩恵続く
*中国と南アの関係は強化されている

(トリプル高のリズム崩れる)
4月は月間最強通貨。5月も半ばまで最強であったが、上昇要因の一つであったBHPのアングロアメリカンの買収交渉が物別れとなると勢いが落ち、5月は先週末で3位に後退。年間でも2位から4位へ後退した。
 南ア全株指数も年初来2.94%と前週の3.43%から上げ幅縮小、10年国債は10.79%へ利回り上昇。

(ランド高の要因の一角が崩れた、資源大手の買収成立せず)
ランド高の要因は、BHPグループのアングロ・アメリカン買収で株式市場が活況を呈したこと(ただ現在まで買収案は成立せず)や、南アの最大貿易相手国の中国景気の回復、南アの財政改善などが上げられよう。また南ア産出の金・銀価格が高く、チリに南アが鉱山利権を持つ銅の価格も高いこともランドの支えとなっている。総選挙では与党ANCが過半数を割るも、野党も伸びず無難な連立政権を組めるのではないかと楽観論が目立っている。

(今週は政策金利決定)
5月30日に政策金利決定があり予想は8.25%に据え置きだ。
前日に総選挙と地方選挙が行われることから、4月に中銀総裁は、結果を巡る不確実性が高く同国のリスクプレミアムが上昇していると述べていた。
3月の前回会合では、総合インフレ率が4.5%に戻るのは2025年末ごろになると予想された。依然強気な中銀のインフレ見通しが大きく変わるとは予想していないと見られている。

(4月消費者物価は若干低下)
4月消費者物価は前年比5.2%上昇、.予想は前年比5.4%増、3月は5.3%上昇。
インフレ鈍化は、食品と非アルコール飲料の前年比上昇率の低下が主因で、燃料価格の上昇が相殺された。
南ア中銀はこの1年間、政策金利を2009年以来の高水準に維持してインフレ率を目標範囲の3-6%の中央である4.5%に戻すことを目指している。ただ。先月にはディスインフレ軌道の後退でその道のりは「困難かつ長引く」との見通しを示した。

タカ派の南ア中銀はインフレが目標の中間値である4.5%に達するのは2025年末近くになると予想している。さらに南ア中銀はインフレターゲットを引き下げたい思惑がある。 中銀は現在3-6%のインフレターゲットを3-5%、さらに2-4%へ引き下げる議論を始めようとしている。インフレ抑制を確固たるものとしたいようだ。

(今週の指標は)
今週は政策金利決定の他に、4月卸売物価、貿易収支、アブサ5月製造業PMIの発表がある

テクニカル分析(ランド/円)

年初来高値から反落、5日線下向く

 日足、介入で一時8.209まで下落も上昇を続け、介入直前の高値も上抜く強さ。ただ2σ上限から反落。5月16日-24日の上昇ラインがサポート。5月22日-24日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向く、20日線上向き。 
 週足、介入で円高もその後は2週連続陽線へ。先週は反落。5月13日週-20日週の上昇ラインがサポート。5週線、20週線上向き。
 月足、2か月連続陽線、2σ上限へ。3月-4月の上昇ラインがサポート。22年6月-24年4月の下降ラインを上抜く。5か月線、20か月線上向き。
 年足、2023年は円とデッドヒートを繰り返しほぼ同位の10位。今年は円を大きく引き離す。21年-23年の上昇ラインがサポート。08年-22年の下降ラインを上抜く。



喜望峰

ANC 1994年以来初めて議会の過半数を失うか

(選挙のポイント)
*総選挙と地方選の後、国民議会(下院)が新大統領を選出する
*海外投票分もあり結果はすぐには確定しない
*計画停電や公共サービスの低下、高失業率への不満が高まっている
*白人支配体制に終止符が打たれ、ANCのネルソン・マンデラ氏が初の黒人大統領となってから30年後に行われる選挙でもあるが、記録的な停電やインフラの老朽化、広がる犯罪・汚職への政府の対応が不十分だとして、ANC党の支持率は後退してきている。
*ラマポーザ大統領は2期目を目指すが、経済成長率の押し上げに苦慮

(ブレンサースト財団とSABIストラテジー・グループが実施した世論調査)
*ANC アフリカ民族会議 39%
*DA 27% 白人を支持層とする民主同盟
*EFF (経済的解放の闘士)10%  EFFは反資本主義を主張する左派の過激政党
*MK 13% 国民の槍(やり、MK)
*IFP 3%

(ANCが得票数を伸ばせば、IFPなどより政策整合性がとれる政党と連立出来るが、左派、過激な政党と連立を組むこととなると政治は混乱する)

情報提供元:FX湘南投資グループ
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