オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
・NY原油先物市場は反発。米国の5月ミシガン大消費者態度指数・確報値の期待インフレ率が下方修正されていたことや、米国の3連休を控えて米ドルに調整売りが持ち込まれたことなどが原油の買い要因となった。終値は前営業日比+0.85ドルの1バレル=77.72ドル(5月24日)。
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・5月16日発表の豪4月雇用統計は、雇用者数が3.85万人の増加と市場予想(2.37万人増)を上回ったものの、失業率は4.1%へ悪化(前回:3.9%)、労働参加率は66.7%だった。
・5月7日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。
・4月24日に発表された豪1‐3月期CPIは前年比+3.6%となり、前四半期(+4.1%)から鈍化したが市場予想(+3.5%)を上回った。同時に発表された豪3月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+3.5%で前月(+3.4%)から上昇した。
今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ
英米休場で様子見ムード強い?
本日は豪州にて注目の経済指標の発表はない。鉄鉱石や石炭など数多くの資源を輸出する豪州は世界経済の動向に敏感だ(経済の好不況で資源の需要が増減するため)。そのため、豪ドルは中国や日本の株価動向を睨んだ動きとなりそうだ。
ただ、本日は英国(スプリング・バンクホリデー)と米国(メモリアルデー)が祝日休場となり、欧米の経済指標の発表も少ないことから、様子見ムードが強く方向感が出ないことも考えられる。
想定される個別シナリオ
■英国、米国が祝日
⇒欧米時間の参加者が少ない
⇒経済指標などの材料も少ない
⇒豪ドルは方向感が出にくい
豪ドル/円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
日中株価動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り、豪ドル/米ドルは曇り空に太陽が覗く。7時に豪ドル/円のストキャスティクスで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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