配信期間が終了しました。
最新動画は【外為マーケットビュー】で公開しています。
動画配信期間:2024/5/24~2024/6/7
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。
時間がない方向け「ポイント要約」
目次
0:00 今回のダイジェスト
0:34 ドル円相場振り返り
0:59 米景気動向:米経済の強さ再確認
3:02 日本経済:消費の回復は厳しい
4:32 日銀:為替介入の行方
6:37 ドル円見通し・足元の注目材料
9:52 トレード戦略:円安トレンドが続くか
11:50 【PR】口座開設特別キャンペーン
動画の要約・まとめ
ドル円相場振り返り
このところのドル円の動きですが、5月1日に介入が入ったと見られ、一時的にドル円は151.85円まで下落しました。しかし、その後はドル高・円安基調に転じています。
米景気動向:米経済の強さ再確認
最近の経済指標を見ると、ISM製造業、非製造業、雇用統計、小売売上高などが市場予想を下回る結果となりました。特にCPI発表後には、ドル円が一時153.60円前後まで急落しましたが、これはあくまで一時的な動きだったと考えられます。アメリカ経済の底堅さを考えれば、ドル高・円安トレンドが終わったとは言えないでしょう。
実際、最近のPMI発表では、アメリカのサービス業が2022年4月以来の高水準を記録するなど、米国経済の強さが再確認されました。
日本経済:消費の回復は厳しい
一方、日本経済は先日発表されたGDPが非常に悪い内容で、個人消費の低迷が目立ちます。賃上げや減税の効果も限定的とみられ、電気代の値上げなどで消費の回復は厳しいと予想されます。
日銀:為替介入の行方
こうした状況下、日本が再度の為替介入に踏み切るのは容易ではありません。米国のイエレン財務長官も、介入はまれであるべきだと牽制しています。次の介入のタイミングとしては、ドル円が前回介入レベルの157.43円を超えてクローズするかどうかがポイントになるでしょう。
ドル円見通し・足元の注目材料
ただし、来週は米国の休日もあり、本日は利食いの動きが出やすいと考えられます。また、来週以降も大きなイベントが少ないため、ドル円は方向感に欠ける展開となる可能性があります。
米国の利下げについては、FRB議長や理事のスタンスからすると、6月や7月の実施は難しいとみられます。むしろ、次期FRB議長人事を意識して、ややハト派寄りの発言が増える可能性もあります。
トレード戦略:円安トレンドが続くか
以上を総合すると、ドル円は押し目買いが妥当と考えられます。介入リスクはあるものの、日本経済の弱さと、利上げの難しさを考えれば、円安トレンドは続くとみるのが自然です。ただし、160円到達時など、急速なドル高の局面では介入リスクが高まるため、注意が必要です。
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。