ドル/円、一時155.50円台…この後の米4月CPIは下振れを警戒?
東京市場のドル/円は、小安い展開。朝方には156.50円台まで強含んだものの、米長期金利が低下したことでドル売りに傾くと156.17円前後まで小反落しました。欧州市場でも米長期金利の低下が続き、今夜の米4月消費者物価指数(CPI)を前にした持ち高調整と思われる動きもあり一時155.60円台まで下落しました。
NY市場では米4月CPIの結果に関心が集まっています。市場予想は前年比+3.4%で食品とエネルギーを除いたコアCPIの前年比は+3.6%と、いずれも前回(+3.5%、+3.8%)から鈍化すると見られています。米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ開始時期を巡り結果が注目されます。また、同時に発表される米4月小売売上高は国内総生産(GDP)の7割を占める個人消費に関する重要統計だけに合わせて注目しましょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、3本の移動平均線が上向きで上昇基調が継続しています。ただ、足元では156円を割り込み、やや上値の重い展開となっています。仮に下値を試す値動きとなった際は38.2%押し155.00円水準が押し目買いポイントになる可能性があります。また、再び156円台へ持ち直すようだと157円がターゲットとなるでしょう。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
5/15(水)
19:20 マクルーフ・アイルランド中銀総裁講演
20:00 南ア3月小売売上高
21:15 カナダ4月住宅着工件数
21:30☆米4月消費者物価指数
21:30☆米4月小売売上高
21:30 米5月ニューヨーク連銀製造業景気指数
23:00 米3月企業在庫
23:00 バーFRB副議長講演
23:30 EIA週間原油在庫統計
25:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演
28:20 ボウマンFRB理事講演
29:00 米3月証券投資
5/16(木)
08:40 ハンターRBA総裁補講演
08:50 日本1-3月期GDP・速報値
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
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