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期間限定公開「ドル/円 夏までの見通し」福永 博之氏(2024/4/19開催セミナーまとめ)

ドル/円 夏までの見通し

では、ドル円相場について、一目均衡表を使って分析する。
短期的(30分足)には大きく動いているように見えますが、週足だとドル高トレンドは続いている。
そうなると、どのタイミングでドル高トレンドが崩れるか気がかりだが、過去の流れからもローソク足が転換線(緑ライン)を上回っている間は上昇トレンド継続、逆にローソク足が転換線、基準線(濃い紫色)を下回ると下落に転じる傾向がある。
今の状態で、中期のトレンドで判断すると、ドル高・円安継続と考え、仮に円高に振れる局面では、押し目買いのチャンスと言えるだろう。

政府・日銀の為替介入はあるのか?
現在(セミナ配信日)154円台で推移しているが、円安が加速すると介入の可能性はもちろんあるだろう。
日銀が金融正常化へ踏み出し、政府高官からも、円安にブレーキを踏むような発言が相次いでも円安(ドル高)トレンドは変わっていない。そうなると、重要なのは米国の金融政策が転換するかどうかだろう。
昨年は2024年にFRBは6回の利下げ予想だったが、現在(4月19日時点)市場には年内利下げの可能性はゼロとの見方も浮上しており、利下げどころか利上げもあるのではという観測も出ている。
そのため、もう一度「利下げ」に向かうかが大きな焦点となるだろう。
そのきっかけとなるのは何なのか?例えばイスラエルとイランの報復の応酬が本格的な地域紛争に発展し、米国がそこに巻き込まれる事態となること、あとは高金利が続くなかでアメリカの景況感がどこまで持ちこたえられるかだろう。今後急激に悪化する可能性があると考えており、そうなると利下げしても間に合わず、連続して利下げを実施する可能性もある。
今の状態だと夏までは利下げはないと見られているが、年末までに「利下げ」より「利上げ」という話になっていれば、ドル/円は上昇トレンドが続く可能性が高い。

とはいえ、実際に利上げしたらどうなるのか?そこがターニングポイントになるかもしれない。
夏までの戦略として、今回の地政学リスクの高まりを受けて、ドル/円の動きが転換しなければ上昇トレンドは変わらない
ただし、短期的にドルが売られるような展開となり、テクニカル的にも一目均衡表の基準線をローソク足が下回るような動き、且つ米経済指標が悪化となれば短期的なドル安では止まらない可能性もあるので、そこには注意が必要だろう。

ドル円30分足

ドル円30分足

ドル/円週足

ドル円日足

メキシコペソ円 見通し

高金利通貨でもあり、人気通貨ペアの1つでもあるメキシコペソ/円をでボリンジャーバンドで分析する。
メキシコペソ/円に関しては、トレンドは下方向に入りつつあったが、19日以降マイナス2σ(シグマ)を上回って終えていることから、底打ちの可能性が高い。
とはいえ、戻した時に重要なのは20日線(中央)で押し返されないかどうかだ。過去の動きからも20日線を超えられない場合や押し戻されているケースが見受けられる。
中長期で運用する場合、今回のようなケースで20日線を超えて維持できなければ、利確を視野に入れる必要があるだろう。

メキシコペソ円 日足

メキシコペソ/円 日足チャート

※基準線20 偏差A 2 偏差B 3

NYダウ 見通し

一目均衡表で分析すると、ローソク足が転換線を下回ってきており、短期的なトレンドは下向きだ。外為どっとコムで提供しているCFD(CFDネクスト)のS&P500も形の特徴は同じかと思う。
下げたところは押し目買いのポイントとなるか?
過去の動きを見ると、遅行スパンはローソク足のところで止まっている、または雲(抵抗体)で止まっている所が見受けられる。
その為、今後仮に下げてきた場合にも、遅行スパンが上向きのローソク足のところで止まる可能性があり、そこで踏みとどまることが出来れば反発期待が高まると言えるだろう。
下落が続く場合にはしばらく様子見で、遅行スパンに注目し、遅行スパンがローソク足で下げ止まって反発に向かえばそこが絶好の押し目買いのタイミングになるかもしれない。

なお、モメンタムは相場の勢いを示す指標で、0ラインよりも上か下かで上昇・下落の勢いを判断できる。モメンタムをチェックすると、0ラインを下回っており(4/18)下落の勢いのが強くなっている。これらを踏まえ、NYダウに関しては下げ止まったとは言い切れない。
遅行スパンがローソク足を下回るような状況になれば、雲(抵抗体)まで下落がする可能性もあるため注意が必要だ。
なお、ナスダック、S&P500もNYダウと同様に一目均衡表で分析すると、いずれもローソク足が転換線を下回っており、モメンタムからも下降相場と読み取れる。

NYダウ週足 一目均衡表

NYダウ週足 一目均衡表

まとめ

テクニカル分析
・中東情勢の報道で、為替は大きく変動したように見えても中長期の場合は上昇トレンド継続(為替介入には警戒)
・株は下降トレンド示唆

為替と株、両方投資を考えている方は動きが逆なので注意が必要

ファンダメンタルズ分析
・米国のソフトランディングとFRBによる利下げが不可欠
 →仮に利上げの場合は景況感が一気に悪化する。昨年3月に米地銀シリコンバレーバンクが破綻したが、そのようなことがまた起こる可能性もゼロではない
・日銀による大規模緩和の継続
 →利上げという話になれば警戒。株価の下落、円高要因となる
・2025年3月期の業績見通しでESPの上昇が確認される必要
・業績の折り込み済に要注意

参考資料

EPSと予想株価

当面のスケジュールと注目ポイント

最後に…福永氏よりこれから投資をはじめる方へ一言

「新NISAが何かとメディアでも取り上げられており、投資を始められる方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
税金面で少しでもお得に投資をはじめたいと思うのは間違いではありません。
ただ、投資はタイミングがとても大切です。例えば、取り巻く環境が変わるとそれまでの相場の流れ自体が変わってきます。
そうなると、せっかく利益を狙えたポイントで利益をうまく伸ばせなかったという事もあり得ます。
最終的にはみなさんの判断になりますが、新NISAにこだわらず、こだわりに縛られ過ぎずに、今始めるのは勿体ないなどではなく、『今どうするのが一番大事なのか』を考え、投資と向き合ってください。」

セミナー録画動画

動画配信期間

2024/4/19~2024/5/18

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外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

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hukunaga 福永 博之(ふくなが・ひろゆき)氏
株式会社インベストラスト代表取締役
国際テクニカルアナリスト連盟 国際検定テクニカルアナリスト
勧角証券(現みずほ証券)を経て、DLJdirectSFG証券(現楽天証券)に入社。
同社経済研究所チーフストラテジストを経て、現在、投資教育サイト「itrust(アイトラスト)」を運営し、セミナー講師を務めるほか、毎日マーケットコメントを発信。
また、大前研一氏のビジネス・ブレイクスルー大学資産形成力養成講座の講師を務める。
テレビ、ラジオでは、日経CNBC「朝エクスプレス」、テレビ東京「モーニングサテライト」、TokyoMX「東京マーケットワイド」、ラジオ日経「ウイークエンド株」、「スマートトレーダーPLUS」などの番組にレギュラー出演中。
四季報オンラインやダイヤモンドZAIなどのマネー雑誌にも連載を持つ。
「テクニカル分析 最強の組み合わせ術」2018年6月発売(日本経済新聞出版社)など著書多数。
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