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【円安加速】ドル円上昇どこまで…日銀は「利上げ」整備を急いている? 2024/4/19(金)志摩力男

 

【日銀会合直前】2024年の日銀利上げ予想は?円安阻止へ政策転換なるか【外為マーケットビュー】

動画配信期間:2024/4/19~2024/5/3

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

時間がない方向け「ポイント要約」

・ドル円相場は円安がどこまで進むのか不透明な状況
 →155.50円付近が重要なレジスタンス
・日銀は利上げに向けて急ピッチで動いている印象
 →来週の日銀会合は相場の方向性を左右する重要なイベントになりそう

目次

0:00 今回のダイジェスト
0:28 相場振り返り
2:03 現在の米利下げ織り込みは年内1回
2:52 日米韓財務省会議 介入はまだない
5:11 日銀動向 早期利上げの可能性
8:21 ドル円見通し 155.50円は重要な抵抗線に
9:32 【PR】口座開設特別キャンペーン

要約

これまでの動きを振り返ると、アメリカの消費者物価指数(CPI)が非常に強く、その結果、ドル円が152円のレベルを超えて急騰しました。これまで152円付近がレジスタンス(上値抵抗線)だったのですが、このレベルを突破し、ドルは順調に上昇しています。

先日、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、政策の方向性を誤ったことを認め、12月の連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で利下げを示唆しました。これを受けて、2024年は6~7回の利下げがあるとの見方から、金融市場は動き出しました。その結果、ドル円は昨年12月に大きく下落し、株価は急上昇しました。AIブームの影響もあり、S&P500は5200ポイントを超え、日経平均株価も4万円の大台に乗りました。

しかし、その後パウエル議長は利下げへの確信が当面持てないと発言し、年内の利下げ回数は不透明になりました。現在の市場予想では、2024年12月までに1回の利下げが織り込まれています。この変化により、ドル高がどこまで進むのか不安な雰囲気が広がっています。

為替アナリストの間でも、政策面で円安に対処する手段は限られているとの見方が広がっています。ただし、日米韓財務相会合で、急速な円安とウォン安への懸念が共有されたことは注目すべき点です。

日本銀行も動き始めており、金融システムレポートで1%の利上げが家計収支にプラスになるとの試算を公表しました。これは驚きの内容ですが、日銀が利上げに前向きな姿勢を示したものと言えます。ただし、1%の利上げにより、日銀が保有する国債の含み損が50兆円規模になるとの指摘もあります。

日銀の政策変更について多くのエコノミストは、2024年末までに1回程度の利上げを予想していますが、日銀は利上げに向けて急ピッチで動いている印象があります。来週の金融政策決定会合では、0.25%の利上げもあり得るとの見方もあり、注目が集まっています。

ドル円相場は、円安がどこまで進むのか不透明な状況ですが、テクニカル分析では155.50円付近が重要なレジスタンスになると指摘されています。来週の日銀会合は、相場の方向性を左右する重要なイベントになりそうです。

 
志摩力男氏96_130.jpg 志摩力男 氏
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。
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