ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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ポンド(GBP)トレードに関わる現在までの相場トピック
本日15:00 英3月CPI発表!
・英2月消費者物価指数(CPI)は前年比+3.4%と前月(+4.0%)から大幅低下。市場予想は+3.5%だった。CPIコアは+4.5%で市場予想や前月(+4.6%、+5.1%)を下回った(3月20日)。
・4月16日に発表された英2月失業率は4.0%で前回(4.0%)から横ばい。12-2月週平均賃金(除賞与)は前年比+6.0%と予想や前月(+6.1%)から低下した。
・4月12日に発表された英2月月次国内総生産(前月比)は市場予想通り+0.1%となり、前月(+0.2%⇒+0.3%)から減速した。2月15日に発表された英10-12月期国内総生産(GDP、速報値)は前期比-0.3%となり市場予想(-0.1%)を上回ったが、前期(-0.1%)から減速し2期連続のマイナス成長となった。
・英3月製造業購買担当者景気指数(PMI)と3月サービス業PMIの改定値はそれぞれ50.3、53.1となった(速報値49.9、53.4)。製造業は2022年7月以来となる50.0を超えた(4月2日、4日)。
・3月21日の会合でイングランド中銀(BOE)は政策金利を5.25%で据え置いた。据え置きは3会合連続。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中8人が据え置きを支持、1名が0.25%利下げを支持した。
今日のポンド(GBP)トレード メインシナリオ
本日15:00 英3月CPI!BOEの利下げ開始前倒しに繋がるか?
昨日発表された英12-2月週平均賃金は前年比+6.0%で前月から僅かながら低下した。賃金上昇圧力の低下はインフレ鈍化の一助となろう。
本日は英3月CPIが発表される。英国のインフレは2022年10月に前年比+11.1%を記録して以降低下傾向にあり、前回2月には+3.4%まで低下している。BOEのインフレ目標は2%のため、目標達成にはまだ少し距離がある。ただし、目標を達成してから利下げを開始すると、期待以上にインフレ率が低下してしまう懸念がある。そのため、現時点で市場はBOEの最初の利下げは8月と予想している。仮に本日発表される英3月CPIが市場予想(+3.1%)よりも低い結果となれば、8月の1つ前の6月会合での利下げ開始期待が高まる可能性があるため注目したい。
想定される個別シナリオ
■英3月CPIが市場予想を下回る
⇒英国のインフレ鈍化ペースが予想以上に速い
⇒インフレが遅すぎると経済を冷やしてしまう可能性がある
⇒BOEの利下げ開始が6月に前倒しされるとの見方が強まる
⇒ポンドは売られる
ポンド/円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
15:00 英3月CPI
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円、ポンド/米ドルともに雨。9時にポンド/円の移動平均で売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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