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ドル円午前の為替予想、34年ぶり153円台!介入を警戒しつつ米金利睨みの動きに 2024/4/12


午前の為替予想は… 34年ぶり153円台!介入を警戒しつつ米金利睨みの動きに

作成日時 :2024年4月12日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

ドル円予想レンジ

152.500-153.900円

前日の振り返りとドル円予想

昨日のドル/円は34年ぶりの高値をわずかに更新したが円買い介入への警戒感から伸び悩んだ。前日の米3月消費者物価指数(CPI)が上振れしたことによる米長期金利の上昇が続く中、1990年6月以来の153.32円前後まで上昇した。ただ、前日高値の153.23円前後を上抜けたことで日本政府・日銀による円買い介入への警戒感も上昇したと見られ、一段の円売りには至らなかった。
なお、この日注目が集まった米3月生産者物価指数(PPI)は前年比+2.1%と11カ月ぶりの高い伸びとなったが、市場予想の+2.2%は下回った。
ドル/円は本日も米長期金利睨みの展開が続きそうだ。「為替介入」がX(旧ツイッター)でトレンド入りするほど強く意識されていることから、ファンダメンタルズに逆らう格好の円売りは出にくいと見るが、逆に言えば日米金利差拡大というファンダメンタルズに沿った円売りなら介入の大義名分は立ちにくいということにもなる。ドル/円の連日の高値更新は米長期金利の動向にかかっていると言えるだろう。米長期金利への影響が大きいとの観点から、NY市場で発表される米4月ミシガン大消費者信頼感指数の期待インフレ率に注目したい。

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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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