ドル/円、151円台で方向感模索…米3月消費者信頼感指数に注目
東京市場のドル/円は、小幅な値動き。新たな手掛かり材料を欠く中で151.22円から151.42円前後の狭いレンジでもみ合いました。なお、早朝に鈴木財務相による円安けん制発言がありましたが相場への影響は見られませんでした。
<鈴木財務相>
・為替相場はファンダメンタルズ反映して安定推移のぞましい
・円安はプラスマイナスあるが為替の過度な変動は不確実性高め、望ましくない
・日銀情報発信と円安の関連について-円安進行、色々な解説されており色々な声あると把握している
・高い緊張感もって注視
・過度な変動にはあらゆる手段排除せず適切に対応
足元のドル/円は151円台前半では底堅い一方、2年連続の高値151.90円台に接近すると上値が重く、伸び悩む展開となっています。そうした中、週末に欧米のイースター休暇入りを控えていることもあり、ドル/円は方向感の出にくい相場展開が続きそうです。なお、NY市場では米2月耐久財受注や米3月消費者信頼感指数が発表されます。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10・20・80日線が上向きで強気のパーフェクトオーダーを形成し上昇基調を示しています。ただ、足元では151円台で方向感なく推移しており前日は十字線のようなローソク足となりました。151.00円付近を下値支持に底堅い状況ですが、2年連続の高値151.90円台に近づくと伸び悩む展開が続く可能性も考えられます。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
3/26(火)
21:30☆米2月耐久財受注
22:00 米1月FHFA住宅価格指数
22:00 米1月ケース・シラー住宅価格指数
23:00 米3月リッチモンド連銀製造業指数
23:00☆米3月消費者信頼感指数
26:00 米5年債入札(670億ドル)
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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