オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
・NY原油先物市場は反発。ウクライナがロシアの製油施設への攻撃を続けていることが、原油の供給不安につながった。WTI原油先物の終値は前日比+1.32ドルの1バレル=81.95ドル(3月25日)。
・3月21日発表の豪2月雇用統計は、雇用者数が市場予想(4.00万人増)を大幅に上回る11.65万人の増加だった。失業率は3.7%へ改善(前回:4.1%)、労働参加率は66.7%だった。
・3月19日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。
・2月28日に発表された豪1月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+3.4%で前月から横ばいだった。1月31日に発表された豪10‐12月期CPIは前年比+4.1%となり、前四半期(+5.4%)から鈍化した。
今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ
豪ドルは米景気動向を見ながらの動き
本日は豪州や中国にて主要な経済指標の発表はない。そのため、米国の経済指標等の結果を受けた米ドルや米株価指数などの動向が豪ドル相場のメインドライバーとなりそうだ。
豪ドル/円については、日本政府・日銀による介入警戒感があるため円主導で豪ドル/円が大きく上昇する可能性は低いだろう。そういったことを加味すると豪ドル/円が100円台に再び乗せるには見た目以上に距離がありそうだ。
想定される個別シナリオ
■米経済指標が市場予想を上回る
⇒米経済は底堅い
⇒米株価指数が上昇
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドルは買われる
豪ドル/円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
日本、中国、米国の株価動向
米経済指標
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは曇り空に雨がぱらつく。7時に豪ドル/円のボリンジャーバンド、ストキャスティクス、RSIで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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