豪ドル/円今日の見通し「中国は金利据え置き？注目はFOMC！」2024/3/20

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は続伸。ウクライナによるロシアの製油施設への攻撃が続いており、ロシアが減産を強いられていることが買い材料となった。4月限のWTI原油先物の終値は前日比+0.75ドルの1バレル＝83.47ドル（3月19日）。

＜WTI原油・商品CFDチャートはこちらはこちら＞

・3月19日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。

・2月28日に発表された豪1月月次消費者物価指数（CPI）は前年比+3.4%で前月から横ばいだった。1月31日に発表された豪10‐12月期CPIは前年比+4.1%となり、前四半期（+5.4%）から鈍化した。

・2月15日発表の豪1月雇用統計は、雇用者数が市場予想（1.50万人増）を大幅に下回る0.05万人の増加だった。失業率は4.1％へ悪化（前回：3.9%）、労働参加率は66.8%で横ばいだった。

今日の豪ドル(AUD)トレード　メインシナリオ

中国は金利据え置き？注目はFOMC！

昨日はRBAが金融政策会合（理事会）を開催し、政策金利を据え置いた。ただ、声明から「金利上昇の可能性を排除できない」という文言が削除されていたことで、市場は「RBAがハト派に傾きつつある」と受け取った。
本日は中国人民銀行（PBOC）1年物/5年物最優遇貸出金利（ローンプライムレート、LPR）を公表する。5年物LPRは住宅ローン金利の算出の元となるものだ。PBOCは2月に5年物LPRを0.25%引き下げたばかりだ。そのため、市場は今回は利下げの効果を見極めるためにも1年物、5年物ともに据え置き（3.45%、3.95%）予想となっている。市場予想通りであれば、為替相場への影響は限定的なものとなりそうだ。
NY時間には米連邦公開市場委員会（FOMC）が開催される。米国の利下げ開始時期やFRBメンバーによる年内の金利予測（ドットチャート）を巡り注目度が高まっているため、FOMCの結果やパウエルFRB議長の定例記者会見の内容を受けて米ドル主導で豪ドル相場も大きく動く可能性があるため注意しておきたい。

想定される個別シナリオ

■FOMCが年内の利下げ予測を下方修正する
⇒米金利が上昇
⇒米ドルが全般的に買われる
⇒豪ドル/米ドルは下落する

豪ドル/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

中国、米国の株価動向
中国LPR
FOMC

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り、豪ドル/米ドルは晴れ。7時に豪ドル/米ドルのストキャスティクスで売りシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

＜「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」詳細はこちら＞

※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
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