豪ドル/円今日の見通し「中国人民銀行のサプライズ利下げあるか？米経済指標に引き続き注目！」2024/3/15

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は続伸。国際エネルギー機関（IEA）が公表した3月の月次レポートで2024年の需要予測を上方修正し、供給予測を下方修正したため買いが強まった。終値は前日比+1.54ドルの1バレル＝81.26ドルとなり終値ベースでは昨年11月7日以来の80ドル台に乗せた（3月14日）。

＜WTI原油・商品CFDチャートはこちらはこちら＞

・2月28日に発表された豪1月月次消費者物価指数（CPI）は前年比+3.4%で前月から横ばいだった。1月31日に発表された豪10‐12月期CPIは前年比+4.1%となり、前四半期（+5.4%）から鈍化した。

・2月15日発表の豪1月雇用統計は、雇用者数が市場予想（1.50万人増）を大幅に下回る0.05万人の増加だった。失業率は4.1％へ悪化（前回：3.9%）、労働参加率は66.8%で横ばいだった。

・2月6日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。

今日の豪ドル(AUD)トレード　メインシナリオ

中国人民銀行のサプライズ利下げあるか？米経済指標に引き続き注目！

13日に中国国務院は設備更新や消費財の買い替え促進措置を発表した。低迷する景気を支援することが目的だ。本日は中国人民銀行（PBOC）が中期貸出制度（MLF）金利と市場供給額を公表する。市場予想はMLF金利は2.50%で据え置き、市場供給額は5500億元となっている。PBOCが予想外の利下げや予想を上回る市場供給額を公表すれば、中国の景気底入れ期待から中国と交易関係の強い豪ドルにとってはポジティブ材料になりそうだ。
NY時間には米2月鉱工業生産や米3月ミシガン大消費者態度指数・速報値が発表される。昨日発表された米2月生産者物価指数（PPI）が予想以上の反発を示したことで、市場は米連邦準備制度理事会（FRB）の利下げ開始時期が後ズレする可能性を警戒している。本日発表の米経済指標の結果次第ではFRBの早期利下げ期待がさらに後退することに繋がるため注意したい。

想定される個別シナリオ

■米3月ミシガン大消費者態度指数の期待インフレ率が上昇を示す
⇒FRBの利下げ開始時期が後ズレするとの見方が強まる
⇒米長期金利が上昇する
⇒米ドルが買われる
⇒豪ドルは対米ドルで下落する

豪ドル/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日本、中国、米国の株価動向
中国MLF金利、市場供給額
米3月ミシガン大消費者態度指数

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空に雨がぱらつき、豪ドル/米ドルは雨。7時に豪ドル/円のRSIで買いシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
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