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ドル円予想:円高進行で短期勝負か、日銀マイナス金利解除後の動き読めず 2024/3/11(月)井上義教

 

チャートはドル安の動きを織り込み始めようとしている可能性【明快!テクニカルレビュー】

動画配信期間:2024/03/11~2024/06/11

大手銀行で為替・債券・スワップ市場のチーフディーラーとして活躍した経験を持つ百戦錬磨のプロトレーダー、井上義教氏が、毎週掲載される「FX ウィークリーテクニカルレポート」のレビューを明快に解説いたします!

時間がない方向け「ポイント要約」

ドル円
買い方が苦しいポジションに
実需の買いが入ってくれば下げ止まる可能性も
ユーロ円
買いは見送らないといけない、という感じ
ポンド円
3つの対円の通貨ペアの中では一番踏ん張っている
豪ドル円
異質な動きを繰り返している
対ドル相場(ユーロ・ポンド・豪ドル)
ドル安の動きを織り込み始めようとしているのでは

トレード戦略
・対円は短期勝負にならざるを得ない
 →日銀マイナス金利解除後の動きが全く読めない
 →買いか売りかと言われれば「売り」
 →あまり水準感にこだわってトレードしない方がいい
・対ドルはドル売りで入れるかもしれない

目次

0:00 今回のダイジェスト
0:24 相場振り返り:円高進行
1:28 ドル円分析:買い方苦しい
2:13 ユーロ円分析:罪作りな動き
3:17 ポンド円分析:踏ん張るも買いでは入れない
3:41 豪ドル円分析:異質な動きを繰り返す
4:36 対ドル相場分析:ドル売りで入れるかも
6:12 足元のトレード戦略
6:48 【PR】口座開設特別キャンペーン

相場振り返り:円高進行(要約)

対円で大きく円高方向に動きまして、こうなっちゃうと下がったところを買うというトレードが全くワークしないということがお分かりいただけると思うんです。スワップがどうとかではなくて、あっという間に2円3円と下がってますので、動いている向きにリスクを取るということを、普段からやっていかないといけないということを痛感させられる動きだったと思います。ただ、個人的には日銀の動きというのは徐々に織り込まれつつあって、そんなに反応しなくなるのではないかなというふうに思っていたところがありますので、今回の下落というのは個人的にはだいぶ違和感を持った動きでしたね。2月入ってから円安方向に動きまして、参加者全体は「ひょっとしてもうあまり動かないんじゃないの?」みたいな、ある意味なめていたところがあるかもしれないなという風な感じがしましたね。

ドル円分析:買い方苦しい(要約)

ドル円で売り買いのバランスが崩れたのはどこかといいますと、木曜日だと思います。水曜日も先々週の安値を下回ったところはあるんですが、木曜日に水曜日の安値を切ったところからは買い方が投げるので精一杯という感じの動きになりましたね。短期と中期の移動平均は鋭くデッドクロスしていますし、その後は短期の移動平均線の下側で推移しているので、買い方が苦しいポジションということになろうかと思います。

【ドル/円(USD/JPY) 日足チャート】※2024年3月10日 16:50頃

最新の為替チャート|ドル/円(USDJPY)|日足」はこちら

向きとしては下向きだと思いますけど、いいとこまで下げてきたかなという感じもしなくはないので、実需の買いが入ってくれば下げ止まるし、入ってこなければ下げ止まらない。そんな感じの動きを予想したいところではありますね。

ユーロ円分析:罪作りな動き(要約)

ユーロ円は概ねドル円と同じような感じなんですけど、かなり罪深くてですね。ドル円チャートと対比してみるとよくわかると思うんですが、先週の水曜日の時点ではまだ踏ん張ってたんですね。木曜日に大きく売られたんですけど、長い下ヒゲが伴って戻して引けているんですよね。これで安堵した人は金曜日の下げに捕まってしまうかもしれない、かなり罪作りな動きだと思います。

【ユーロ/円(EUR/JPY) 日足チャート】※2024年3月10日 16:50頃

最新の為替チャート|ユーロ/円(EURJPY)|日足」はこちら

こういう動きはドル円のチャートとユーロ円のチャートを写真に撮って頭の中に保存しておきたいぐらいの面白いチャートだなっていうのをまざまざと感じたところではあります。ドル円は買いでは入れないけれども、ユーロ円は大丈夫じゃないかというふうに思わせたところで、大きな陰線を引いたというのは非常に興味深い動きだったと思いますね。ユーロ円もとりあえず買いは見送らないといけないっていう感じで、レベル感としてはドルよりもユーロ円の方がまだマシかなっていうそんなような印象ですね。

ポンド円分析:踏ん張るも買いでは入れない(要約)

ポンド円はユーロ円以上にまだ踏ん張ってる感があるんですね。先週木金と下を試しましたが、一応下値も切り上げてますし、下ヒゲが伴ってます。

【ポンド/円(GBP/JPY) 日足チャート】※2024年3月10日 16:50頃

最新の為替チャート|ポンド/円(GBPJPY)|日足」はこちら

安く引けているところは買い方からするとため息が出るところではありますが、3つの対円の通貨ペアの中では一番踏ん張っているという感じがしますね。もちろん、買いで入れるチャートではないんですけれども。

豪ドル円分析:異質な動きを繰り返す(要約)

豪ドル円は、これがまたちょっと異質な動きを繰り返していまして、先週月火水と上下の値幅を広げながら、上値も更新、下値も更新という形で、やや拡散的な動きを見せているんですね。木曜日はまた長い下ヒゲを伴って高く引けて、これだけ見ると大丈夫かなと思うんですけど、金曜日がまた陰線で安く引けています。

【豪ドル/円(AUD/JPY) 日足チャート】※2024年3月10日 16:50頃

最新の為替チャート|豪ドル/円(AUDJPY)|日足」はこちら

97円台の後半から98円台乗せを何回も何回も往復していますから、ノーガードで撃ち合いをやってる感じですが、最終的には買い方が負けたという感じのチャートという評価が妥当かもわからないですね。これもちょっと買いに入るのはどうかねっていう感じのチャートだと思います。

対円はドル円、ユーロ円、ポンド円、オージー円の順番に弱いというような評価でいいのではないかなと思います。

対ドル相場分析:ドル売りで入れるかも(要約)

ユーロドルは週初から強いは強いです。長期の移動平均線を超えてきまして、短期と長期の移動平均線をゴールデンクロスしています。金曜日に米雇用統計が注目されましたが、結局は上ヒゲ下ヒゲ伴って十字線に近い形の小陰線。

【ユーロ/ドル(EUR/USD) 日足チャート】※2024年3月10日 16:50頃

最新の為替チャート|ユーロ/ドル(EURUSD)|日足」はこちら

右往左往したけれどもという話ですが、高く引けたこと自体は個人的には評価したいなと思っているんですね。木曜日の陽線を打ち消すような形で安く引けると、また悩ましいところではありますが、高く引けていますので売り・買いどちらを持ちたいという話で言えば、買い方を持ちたいかなという印象は受けるところではありますね。

それからポンドドルも同様ですね。もう先週後半にかなり上値追いの動きを見せていまして、12月の戻り高値を超えてきています。

【ポンド/ドル(GBP/USD) 日足チャート】※2024年3月10日 16:50頃

最新の為替チャート|ポンド/ドル(GBPUSD)|日足」はこちら

半年以上ぶりの戻り高値ということで、これは普通に買いのチャートだろうなという気がしますね。

豪ドル米ドルも金曜日は上ヒゲを伴いましたが、やはり長期の移動平均線の上側で引けました。

【豪ドル/米ドル(AUD/USD) 日足チャート】※2024年3月10日 16:50頃

最新の為替チャート|豪ドル/米ドル(AUDUSD)|日足」はこちら

FRBがどう動くかはわかりませんけど、チャートはドル安の動きを織り込み始めようとしているのではないかなという気はしますね。チャート的には豪ドル米ドルの長い上ヒゲが気になる方はポンドドル、あるいはユーロドル、これもちょっとヒゲが気になりますが、対ドルでドル安の動きに傾けるような感じになるのかなと思います。

足元のトレード戦略(要約)

対円は、個人的には日銀はマイナス金利を解除すると思うんですが、その後の動きというのが全く読めませんので、短期勝負にならざるを得ないと思います。買いから入るか売りから入るかと言われれば、売りから。ただ、余り深く追いかけると大きな戻りも当然あると思いますので、あまり水準感にこだわってトレードしない方がいいんだろうなという気はしますね。対ドルはドル売りで入れるのではないかなっていう気はしてるんですけど、あまり自信がないところではあります。

「FX ウィークリーテクニカルレポート」
https://www.gaitame.com/media/entry/2024/03/11/085348

 
井上義教 氏
株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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