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FX「円と最弱通貨争い、大統領、財務相の激もむなしい」トルコリラ見通し

 

総括

FX「円と最弱通貨争い、大統領、財務相の激もむなしい」トルコリラ見通し

(通貨12通貨中11位、株価首位)

予想レンジ トルコリラ/円4.3-5.3

*リラは今年も安くなり円と最弱争い
*物価は下がる気配がない
*2023年GDPは4.5%増
*シムシェク財務大臣、リラの下落シナリオを否定も効果なし
*大統領もインフレ抑制というが効果なし
*貿易赤字が続けばリラ安が続く、日本と同じ
*政策金利を45%に据え置き
*政府は2026年にインフレが一桁となると主張
*株価は絶好調
*米国は対露貿易に関わるトルコの銀行を制裁か
*預金の4割が外貨預金であることもリラ安要因
*プーチン大統領が近くトルコ訪問
*対ドルで31リラにのせる。史上最安値。

(また今年も弱くなってきた)
 今年は1月に一時12通貨中7位まで上昇していたが、その後は下落、現在は円と最弱通貨争いをしている。定位置まで戻ってきた感じだ。一方、株価指数(イスタンブール100指数)は年初来19.24高、これまた日経平均(19.86%高)と首位争いをしている。ただ10年国債利回りは日本が0.716%、トルコが27%と両極端だ。 

(止まらない物価上昇、2月消費者物価)
 2月の消費者物価は前年同月比67.07%上昇と、予想を上回った。
食品、ホテル、教育分野で大幅な値上がりが見られた。1月は前年比64.86%上昇だった。
中銀は昨年6月以降、計36.5%の利上げを実施。現在は利上げを停止し、インフレ抑制には現行の政策金利45%で十分だとしている。
しかし物価圧力と堅調な内需を踏まえると、3月31日の地方選挙後に一段の引き締めが行われる可能性が高まっている。コアCPIの上昇圧力は依然として強い。この状況が続けば中銀の引き締めサイクルが再開される可能性が今後数カ月で高まる。


(GDP、2023年と23年4Q)
 2023年のGDPは4.5%増、23年4Qは前年同期比4.0%増加し、予想の3.5%を上回った。地震や主要貿易相手国の成長鈍化の影響を、強い内需が補った。
ただ 積極的な金融引き締めを受け24年は成長鈍化が予想されている。

(シムシェク財務大臣、トルコリラの実質下落シナリオを否定、効果なし)
シムシェク財務大臣は、3月31日の地方選挙後にトルコリラが実質下落するシナリオを否定した。「為替レートの目標はない。我々はリラを魅力的なものにする一連の政策を実施している」と語った。

トゥルキエの経常赤字は縮小しており、外貨需要は減少しているという。

シムシェク大臣は、経済計画がうまく実施されればリラの信頼が高まり、価値が失われることはない、と述べた。「通貨が実質的に下落するとは予想していない。選挙後の(リラの)切り下げに関する期待は私にとってあまり意味のあるものとは思えない」と付け加えた。

 シムシェク大臣は、トルコではポートフォリオ投資の新たな流入が見られていると述べ、トルコのように「ストーリー」のある国には資金が流入するだろうと指摘した。
 「私たちは世界銀行や他の国際銀行と良好な対話を確立してきた。私はG20(財務大臣・中央銀行総裁会議)に出席し。私たちはこれらすべての多国間銀行と話し合った。彼らは深刻な資金を提供してくれるだろう…私たちはプロジェクト融資を127億ドルと見込んでいる」。シムシェク大臣は、外貨流入が増加するだろうと述べた。また、所得税、法人税、付加価値税の引き上げはないと述べた。

「われわれは市場を不安にさせるような措置は講じない。証券取引所やその他の市場を混乱させる可能性のあるその他の税制規制も我々の議題となっている」と語った。

昨年9月に発表された経済計画は3つの柱に基づいて構築されていると大臣は繰り返し述べた。「これらはインフレ率を一桁に低下させ、財政規律を回復し、経常赤字を恒久的に(GDP比)2.5%以下に引き下げることだ。そしてプログラムは機能する」と。

(大統領がインフレ抑制に言及する)
 エルドアン大統領は、「われわれは物価安定と反インフレアプローチを損なうことなく、成長志向の経済計画に沿って必要な措置を講じている」と述べた。

大統領はこれらの政策の有効性について楽観的な見方を表明し、年末までに目に見える改善が見込まれると予想した。
 昨年の壊滅的な地震や地域紛争などの課題にもかかわらず、「投資、雇用、生産、輸出、そして経常黒字の達成を通じた」トルコの経済成長という政権の目標を強調した、また、インフレと生活費の上昇に対する懸念にも言及し、この課題に正面から取り組むと誓った。「インフレに関して国民が直面しているあらゆる問題をわれわれは認識している」と述べた。

 エルドアン大統領は、インフレの広範囲にわたる影響を認め、その原因が新型コロナウイルス感染症のパンデミックと地域紛争にあるとした。また、状況を悪化させる日和見主義と強欲を非難した。「法外な価格をつり上げて国民の食料を欲しがる者たちとの戦いを続ける」と述べた。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

一時3σ下限を下抜く

 日足、一時3σ下限を下抜く。3月1日-4日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線下向き。雲の下へ。
 週足、ボリバン下位で推移。1月8日週-2月26日週の上昇ラインがサポート。2月12日週-19日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線下向き。
 月足、2σ下限近辺で推移。1月-2月の上昇ラインがサポート出来るか。12月-2月の下降ラインが上値抵抗。
年足、9年連続陰線。その間5.2円から4円台へ沈む。去年当初は僅かに陽転していたが3月から陰転。今年1月は陽線も3月でほぼ円に並ばれ寄り引き同時。

メルハバ

トルコと日本の貿易構造が通貨安を生む

 トルコも日本も貿易赤字に陥っている。どちらも鉱産物燃料の輸入が、輸入の20%以上を占めているので、原油価格の上昇は通貨安となる。
 ユーロ圏も原油高懸念を口にするが、ユーロ圏全体では鉱産物燃料の輸入は全体の10%前半で影響はトルコや日本と比べると小さい。他の貿易赤字国ではNZも10%程度である。WTIが80ドル台では赤字が続き通貨安となる。そのあたりの対策はない。為替介入だけか。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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