オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
・NY原油先物市場は反発。イスラエルと武闘派組織ハマスとの休戦に向けた協議の展望が不透明なことなどが原油価格を押し上げた。終値は前日比+1.09ドルの1バレル=77.58ドル(2月26日)。
・2月15日発表の豪1月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大幅に下回る0.05万人の増加だった。失業率は4.1%へ悪化(前回:3.9%)、労働参加率は66.8%で横ばいだった。
・2月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。
・1月31日に発表された豪10‐12月期CPIは前年比+4.1%となり、前四半期(+5.4%)から鈍化。同時に発表された豪12月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+3.4%で前月(+4.3%)から鈍化した。
今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ
日銀のマイナス金利解除時期が後ズレ?日本のCPIに注目
本日は豪州や中国にて主要な経済指標の発表が予定されていない。そのため、豪ドル相場は株式市場の動向を眺めながらの動きとなりそうだ。
豪ドル/円の材料となり得るのは8:30に発表される日本の1月全国消費者物価指数(CPI)だ。市場予想では総合、コアともに前年比+1.9%までインフレの勢いが鈍化となっている。仮に市場予想を下回る結果となった場合、日銀のマイナス金利解除の時期が後ズレするとの見方が台頭し、円安主導で豪ドル/円が99円台に再び乗る可能性もあるため注意したい。
想定される個別シナリオ
■日本1月CPIが市場予想を下回る
⇒日銀のマイナス金利解除の時期が後ズレするとの見方が広がる
⇒円が売られる
⇒豪ドル/円は上昇
豪ドル/円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
日本、中国、米国の株価動向
日本1月CPI
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。7時に豪ドル/円と豪ドル/米ドルのストキャスティクスで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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