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最新動画は【明快!テクニカルレビュー】で公開しています。
動画配信期間:2024/02/26~2024/05/26
大手銀行で為替・債券・スワップ市場のチーフディーラーとして活躍した経験を持つ百戦錬磨のプロトレーダー、井上義教氏が、毎週掲載される「FX ウィークリーテクニカルレポート」のレビューを明快に解説いたします!
時間がない方向け「ポイント要約」
目次
0:00 今回のダイジェスト
0:25 ドル円分析:弱くはない
1:15 ユーロドル分析:長い上ヒゲ出現で跳ね返し
1:38 ポンドドル分析:一気に上伸からは遠い
1:56 豪ドル米ドル分析:動きにくい
2:37 ユーロ円分析:上値追いの可能性が高い
3:57 ポンド円分析:ユーロ円より更に強い
4:47 豪ドル円分析:カギ足に近いチャートが延々と出現
5:31 対円相場分析まとめ:対円で買いから入らざるを得ないか
5:58 株価分析&まとめ
7:12 【PR】口座開設特別キャンペーン
ドル円分析:弱くはない(要約)
対円はともかく対ドルが動かないんですね。膠着状態と言いますか、決め手に欠けるといいますか、そんな動きが続いています。
ドル円は弱くはないという感じで、先週火曜日に陰線を引きましたが水曜日以降は比較的元気に戻している。私が気になるのは、13日の陽線の胴体部分です。
【ドル/円(USD/JPY) 日足チャート】※2024年2月25日 14:50頃
最新の為替チャート|ドル/円(USDJPY)|日足」はこちら
対円はともかく対ドルが動かないんですね。膠着状態と言いますか、決め手に欠けるといいますか、そんな動きが続いています。
ドル円は弱くはないという感じで、先週火曜日に陰線を引きましたが水曜日以降は比較的元気に戻している。私が気になるのは、13日の陽線の胴体部分です。
ユーロドル分析:長い上ヒゲ出現で跳ね返し(要約)
ユーロドルも木曜日は大きく買い進まれたんですが、長い上ヒゲを残して跳ね返されてしまいました。金曜日も十字架ということで、週を通じて見るとちょっと戻したという感じ。
【ユーロ/ドル(EUR/USD) 日足チャート】※2024年2月25日 14:50頃
最新の為替チャート|ユーロ/ドル(EURUSD)|日足」はこちら
木曜日の上ヒゲがなければチョイ戻しで終了という感じなんですね。何とも言い難いチャートかなという気がします。
ポンドドル分析:一気に上伸からは遠い(要約)
ポンドドルは木曜金曜と上に突っ掛けましたが、戻されてヒゲを残しています。
【ポンド/ドル(GBP/USD) 日足チャート】※2024年2月25日 14:50頃
最新の為替チャート|ポンド/ドル(GBPUSD)|日足」はこちら
ただ、火曜日以降は陽線ということで、これも悪くはなさそうですが、一気に上伸という感じからは遠いという判断でいいのではないでしょうか。
豪ドル米ドル分析:動きにくい(要約)
豪ドル米ドルもポンドドルと比較的よく似たチャート形状です。買われてはいるんですけど、ヒゲの長さの方が胴体部分の1週間の長さよりも長いというチャートになっていますので、これも買いポジションをがっさり組んでずっと持ちきるという感じではないのかなと思います。
【豪ドル/米ドル(AUD/USD) 日足チャート】※2024年2月25日 14:50頃
最新の為替チャート|豪ドル/米ドル(AUDUSD)|日足」はこちら
短期中期の移動平均線がゴールデンクロスして、実体線が上側、そしてその上に長期の移動平均線があるということで、ちょっと動きにくいかなという状況かなと思います。
ユーロ円分析:上値追いの可能性が高い(要約)
対ドルで若干ドル売りと言いながらも、対円で見るとドルの方が強そうに見えます。そうすると円が一番弱いのかなっていう感じがします。
というのは、ドル円だけ見ていると、ちょっと買いかなという感じがするんですけれども、ユーロ円を見るとかなり上側の視野が開けるような形になっているんですね。
【ユーロ/円(EUR/JPY) 日足チャート】※2024年2月25日 14:50頃
最新の為替チャート|ユーロ/円(EURJPY)|日足」はこちら
木曜日は上ヒゲを残してどうかなと思ったんですけれども、金曜日も一応値を保っていますし、3本の移動平均線がやや扇形に開くような形になってきています。何より、昨年11月の戻り高値までの距離がもう2円も残っていないんですよ。もう1円弱という感じですね。直近の下値切り上げ、上値切り上げ、何日か分からないぐらい陽線が続いて出現している。時間の経過が移動平均線の上昇を通じて売り方に不利に働くということを考えると、やはり上値追いの可能性の方が高いのかなっていう気がしています。
ポンド円分析:ユーロ円より更に強い(要約)
ポンド円を見ると、さらに強く感じられます。
【ポンド/円(GBP/JPY) 日足チャート】※2024年2月25日 14:50頃
最新の為替チャート|ポンド/円(GBPJPY)|日足」はこちら
11月の戻り高値を超えちゃっていますし、長い時間軸で見ても何もなく一番高いところに位置しています。今190円台の後半ですけれども、長期の移動平均線が185円台の後半に位置しています。その乖離がまだ5円を超えたばかりということで、過熱感には遠いんですね。長期の移動平均線と実体線の乖離を見てもそれほど大きいわけではありませんし、MACDはダイバージェンシーを形成していますけれども、実体線は高値更新する時によく見られるものですので、あまり気にすることはないのかなという気がします。
豪ドル円分析:カギ足に近いチャートが延々と出現(要約)
豪ドル円も同様です。何が同様かというと、カギ足に近いようなチャートが延々と出現して、上ヒゲを伴いながらも上値を取りに来ているというのが、なかなかに強いなという印象がありますね。
【豪ドル/円(AUD/JPY) 日足チャート】※2024年2月25日 14:50頃
最新の為替チャート|豪ドル/円(AUDJPY)|日足」はこちら
安く寄って陽線で引ける形で、適度なふるい落としを入れつつも高いところまで来ていますので、これも強そうなチャートですね。昨年の11月や2022年の9月の上値も取りに来ていますので、こちらも買いでいいのではないかなっていう気がします。
対円相場分析まとめ:対円で買いから入らざるを得ないか(要約)
対円の4通貨ペアを見ると、ドル円が一番買いにくい。それでも買いかなっていう感じがします。ユーロ円も戻り高値までの距離が小さいということで、買いな気がします。ポンド円は上を妨げるものがなく、豪ドル円も同様。やはり対円で買いから入らざるを得ないのかなという気がします。
株価分析&まとめ(要約)
全体を見ると、株がフィーバーしているように見えますけれども、これもバブルという感じからは遠いんですね。35年前のバブルの崩壊の時も私は相場を見ていましたけど、あの時はどちらかというと企業業績というよりは、企業の姿勢が株主を軽視していたという感じがします。今は株主軽視からは遠いかなという感じで、それが下支えになっている可能性が高い気がします。日本株だけ買われているように見えますけど、対円で7%~8%円安に来てますから、海外で稼ぐ企業の収益が株価に反映されてるという意味では、そんなに日本株がバブルという印象はないです。とはいえ、FXでいうとちょっと動きが乏しい状態が続いていまして、特にドルで動きが乏しいということを考えると、対円で買いで入るのがチャート的にも正しいのかなという見立てをしています。
「FX ウィークリーテクニカルレポート」
https://www.gaitame.com/media/entry/2024/02/26/084449
株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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