ドル/円、150円台の上値が重い…FOMC議事録の公表を控えて様子見ムードか
東京市場のドル/円は、小動きの展開。仲値公示後に150.09円前後で伸び悩むと米長期金利の低下に伴い149.85円へ小緩むなど150.00円を挟んで小幅なレンジでもみ合っています。
●日経平均株価：38262.16円（-101.45円）
●TOPIX：2627.30ポイント（-5.00ポイント）
欧州市場では、米長期金利が上昇したことでドル買いに傾くと一時150.19円前後まで強含みました。しかし、上値は重く150.00円台へ押し戻されています。
今夜は、NY市場終盤に発表される米連邦公開市場委員会（FOMC）議事録とエヌビディアの10-12月期決算に市場の関心が集まっています。FOMC議事録では早期利下げに対してあらためて否定的な見解が示されると予想されます。エヌビディア決算については昨今のAIブームを象徴する銘柄だけに、米株式市場全体への影響が注目されます。
10日移動平均線を下値支持に底堅い推移となっていますが、上ヒゲの目立つローソク足が続いており上値が重いことが分かります。上昇の勢いは衰えていますが上昇トレンド途中であることには変わりありません。そのため、150円台後半では伸び悩む可能性はあるものの149円台後半では底堅く推移しそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
2/21（水）
22:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
23:00 ディングラ英MPC委員講演
23:10 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
24:00 ユーロ圏2月消費者信頼感・速報値
27:00 20年債入札（160億ドル）
28:00☆FOMC議事録
30:45 NZ1月貿易収支
-----☆エヌビディア10-12月期決算
2/22（木）
07:30 コリンズ米ボストン連銀総裁講演
※☆は特に注目の材料
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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