オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
・NY原油先物市場は米国がプレジデンツデーで祝日のため休場(2月19日)。
・2月15日発表の豪1月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大幅に下回る0.05万人の増加だった。失業率は4.1%へ悪化(前回:3.9%)、労働参加率は66.8%で横ばいだった。
・2月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。
・1月31日に発表された豪10‐12月期CPIは前年比+4.1%となり、前四半期(+5.4%)から鈍化。同時に発表された豪12月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+3.4%で前月(+4.3%)から鈍化した。
今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ
RBA議事要旨に利下げのヒントを探す?
本日は2月6日に開催されたRBA理事会の議事要旨が公表される。RBAは6日の理事会で市場の予想通り政策金利を据え置いた。ただ声明では、インフレが依然として高すぎるとして追加利上げの可能性を排除しなかったため、市場では予想よりタカ派的と捉えた。その後発表された豪1月雇用統計が予想以上に弱い結果となったため、市場では「RBAの次の一手は利下げになる」との思惑がくすぶり始めている。そのため、本日のRBA議事要旨では利下げに関するヒントを探すことになりそうだ。もっとも、6日の理事会後の記者会見でブロックRBA総裁が理事会の決定内容を説明しているため、大きなサプライズはないだろう。
また、本日は中国人民銀行(PBOC)が最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を発表する。中国では不動産業の不振やデフレ圧力により景気が低迷しているため、市場では今回PBOCが利下げを実施するとの見方が一部で浮上しているため注目したい。
想定される個別シナリオ
■RBA議事要旨に利下げのヒントは見つからず
⇒市場はRBAがもうすぐ利下げに転じると期待していた
⇒RBAは引き続きタカ派的と捉えられる
⇒豪ドルは買われる
豪ドル/円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
中国、米国株価動向
RBA議事要旨
中国LPR金利
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは晴れ。7時に豪ドル/円のRSIで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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