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最新動画は【外為マーケットビュー】で公開しています。
動画配信期間:2024/2/16~2024/3/1
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。
時間がない方向け「ポイント要約」
目次
0:00 今回のダイジェスト
0:39 相場振り返り ドル円150円乗せ 介入は暫くなさそう
3:31 日本のGDPが世界4位に転落
5:56 日米株価動向に注目
7:20 【PR】口座開設特別キャンペーン
相場振り返り ドル円150円乗せ 介入は暫くなさそう(要約)
先週、内田副総裁のコメントが非常にハト派的であり、海外勢の日本の金融政策に対する見方を変えうる内容だったので、円安のドライブになるんじゃないかと申し上げましたけども、基本的にはそのような方向で推移しております。
ドル円は150円台に乗せました。それは、アメリカのCPIが予想を上回る数字だったからですね。神田財務官がコメントを出すだろうと思ってたんですけども、従来の「スタンバイ」とか、そういう勢いのあるような内容とは違って、非常に歯切れの悪い内容でした。ということで、介入に関して言えば、しばらくはあまり心配する必要ないのかなと。152円を超えて最高値更新となってくると、ちょっと警戒感は高まるんでしょうけれども、今回の円安は日本の金融政策由来になってる部分も大きいです。それから、マーケットがあまりドル円のロングに集中している感じもしません。仮に介入したら、介入した金額分だけドル円は落ちることになるとは思いますが、それでマーケットの長期的な円安に対するビューを変える方向には働かないと思います。相場の反転を目指すには、もっとドル円のロングポジションが溜まらないと、ちょっと難しいと思います。個人的には155円よりも上ぐらいじゃないと厳しいんじゃないかなと思います。
【ドル/円(USD/JPY) 15分足チャート】※2024年2月16日08:10頃
最新の為替チャート|ドル/円(USDJPY)|15分足」はこちら
昨日はアメリカの小売売上高が予想を下回ったことで、ドル円は瞬間的にドル安になっておりますが、調整気味に終わっております。本日の米PPIの結果を見たいというのがあるんだと思います。PPIはCPIに比べると重要度は低いんですけれども、低い数字が出ればちょっとドルが落ち、高ければドルが上がるっていう反応なるんだと思います。
日本のGDPが世界4位に転落(要約)
昨日ちょっと話題にもなりましたが、日本のGDPが非常に悪い数字でした。ポイントは、民間需要が低いということ。なぜ民間需要が低いかっていうと、家計が-0.2ということで、このところずっと家計はずっとマイナスの数字になっております。内需は全部ダメなんですけれども、ただ輸出が2.6と頑張ってるので少し押し上げられるんですが、トータルで見ると-0.1、年率で-0.4という数字になりました。
家計の消費が低いっていうのが一番の弱い要因です。例えば日銀の展望レポートを見ると、個人消費のところで、「個人消費は、物価上昇の影響を受けつつも、穏やかな増加を続けている。」と。でも、さっき見た通り全然続いてはいないんですよね。ずっとマイナスなんですよ、3期連続。それなのに回復が続いているっていうのはちょっと……という風には思うんですけども。
ただ、日経は非常に高いとこにありますので、本日おそらくバブル後最高値を更新していくんじゃないかなと思います。今はアメリカのIT株を中心に株が上がっていますので、それが相場を牽引していくものだと思います。
日米株価動向に注目(要約)
来週もあまりインパクトのある経済指標の発表とかあまりないんですけれども、FOMCの議事要旨が発表になります。これは重要かなっていう風に思います。
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それ以外は大したことないんですが、2月21日に実は重要なイベントがあります。それは、NVIDIAの決算です。これまでのAI関連の株価の上昇を引っ張ってきたのは、半導体メーカーのNVIDIAなんですけども、この決算がおそらく良いものになるはずなんですが、良いけれども利食いの場に使われてしまう可能性もあると思います。あと、全体的にあまりにも買われすぎという部分があります。ジェフ・ベゾフさんがAmazonの株を売ったいとか、バフェットさんがついに5.8%持っているApple株を1%利食いしたというニュースもありました。相対的に高いレベルであることは確かだと思いますので、そういったものがどのようにインパクト与えるのか、来週以降アメリカの株価そして日本の株価がやはり注目かなと思います。
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。
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