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豪ドル/円 今日の見通し「豪1月雇用統計 前回に続き今回もネガティブサプライズの可能性あり?」2024/2/15

 

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

 

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

本日 09:30 豪1月雇用統計発表!
・1月18日発表の豪12月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大幅に下回る6.51万人の減少だった。失業率は3.9%で横ばい、労働参加率は66.8%へ低下した。

・NY原油先物市場は8日ぶりに反落。米エネルギー情報局(EIA)が公表した週報で、原油在庫が大幅に積み増しされていたことが材料視された。終値は前日比‐1.23ドルの1バレル=76.64ドル(2月14日)。

・2月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。

・1月31日に発表された豪10‐12月期CPIは前年比+4.1%となり、前四半期(+5.4%)から鈍化。同時に発表された豪12月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+3.4%で前月(+4.3%)から鈍化した。

今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ

豪1月雇用統計 前回に続き今回もネガティブサプライズの可能性あり?

本日は、豪1月雇用統計が発表される。前回12月分の雇用統計では雇用者数が6.51万人減少し、ネガティブサプライズとなった。これは正規雇用者数が10.66万人も減少していたことが要因だ。雇用者数に関しては2022年12月、2023年1月も2カ月連続減少していたため、季節性ということも考えらる。今回も減少していてもおかしくはない。ただ、前月分の減少幅があまりにも大きかったため、2カ月連増で減少という結果になれば豪ドル相場にも相応の売り圧力がかかってきそうだ。他方で、雇用者数が増加に転じた場合は前月分との合計がプラスか、マイナスかで判断が分かれてきそうだ。
いずれにせよ、現在RBAが重要視しているのはCPIとなる。労働市場の状況は重要ではあるが、現時点でRBAの政策決定に大きな影響を与えるとは考えにくいため、豪1月雇用統計への反応は一時的となりそうだ。

想定される個別シナリオ

■豪1月雇用者数が減少している
⇒豪州の労働市場のひっ迫は緩んできている
⇒RBAが利上げをする理由となる一つの材料が弱まる
⇒市場が予測する利下げ開始時期が前倒しになる
⇒豪ドルは売られる

豪ドル/円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

豪1月雇用統計
米国株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空に雨がぱらつき、豪ドル/米ドルは晴れ。7時に豪ドル/円のボリンジャーバンドとRSIで売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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