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FX「リラは年初来8位と万年最下位を脱している。円よりやや強い」トルコリラ見通し

 

総括

FX「リラは年初来8位と万年最下位を脱している。円よりやや強い」トルコリラ見通し

(通貨12通貨中8位、株価首位)

予想レンジ トルコリラ/円4.3-5.3

*新中銀総裁は前総裁の抑制的金融政策を引き継ぐ
*リラは年初来8位と万年最下位を脱している
*株価は世界最強
*インフレは64%か129%かの論争あり
*今週の停電はステージ5へ悪化
*失業率は2023年12月に8.8%に低下
*1月消費者物価は高止まり
*1月貿易赤字は縮小も赤字は継続
*預金の4割が外貨預金であることもリラ安要因
*プーチン大統領が近くトルコ訪問
*政策金利引き上げは最終か
*年末までに金利が20%低下する可能性、ゴールドマン・サックス
*格付会社は見通しを引き上げ
*対ドルで30リラにのせる。史上最安値。
*政府は2026年にインフレが一桁となると主張

(リラは年初来8位、株は断トツのトップ、10年債は25%台)
今年のリラは、けっして強くはないが、9年連続で年足が陰線であったことを踏まえると少しはマシな状態である。株価指数(イスタンブール100)は今年も強く年初来22.44%高、10年国債利回りは26%台から25%台へ低下している。

(停電、ステージ5)
 今週の停電はステージ5へ悪化した。火曜日には3へ改善するとされている。なかなか安定しない。

(消費者物価論争、違いは64%と129%)
 1月の消費者物価(CPI)は前月比6.7%、前年同月比64.86%上昇したが、他の調査機関は倍近いという。トルコの調査期間ENAG によればインフレ率は 129% であり、政府(TurkStat)が発表した64.86%を否定した。トルコでは政府が深刻な経済危機を否定しようとしているため、数をめぐる戦争が続いている。インフレ率はENAGによれば129%、TurkStatによれば64.86%。

以前には、トルコ統計局はENAGを刑事告発したことがある。ENAGが調査手法の公表を義務付ける規則に違反しているという。ENAGはデータを集めオンラインの物価を追跡、トルコの消費者物価上昇率が年40%前後にも達していると試算した。

ENAGで調査を実施したイェディテペ大学のウルソイ教授は、「ENAGのデータが国民の懐事情と店頭価格に基づくもので、物価上昇を反映していることは誰もが知っている」と話す。「たとえ誰も望んでいないひどい数字だったとしても」とつけ加えた。

(トルコ中銀新総裁、インフレ低下まで金融引き締め姿勢を維持)
 カラハン新中銀総裁は、四半期インフレ報告を発表し、「インフレ率が目標と一致する水準に低下するまで、必要な金融引き締めを維持する決意だ」と表明した。 年末のインフレ率予想を巡り、市場では従来の36%よりも引き上げる必要性があるとの見方があるものの、カラハン総裁は物価予想を据え置くと述べた。また、現時点で追加利上げの必要性はないとも表明した。
ただ、あらゆる選択肢を残し、インフレ予想が大幅に悪化すれば金融政策スタンスを見直すと付け加えた。
同中銀は昨年6月に金融引き締めに政策転換し、主要政策金利はそれまでの8.5%から相次いで引き上げた。今年1月に45%へと追加利上げし、利上げサイクルの終了を示唆していた。

中銀は2026年末に9%に落ち着くとの予想を据え置いた。総裁は24年5月にピークに達した後に「急速なインフレ解消」が始まるだろうと述べた。

以上を踏まえて、来週2月22日に中銀は政策金利を45%に据え置くと見られている。


(失業率は2023年12月に8.8%に低下)
 失業率は2023年12月に8.8%と、前月の8.9%から若干低下した。男性で7.1%、女性で12%となった。
15-24歳の若年層の失業率は15.5%で、前月比0.8%低下した。

一方、就業者数は39万9,000人増加し、3,205万人に達した。就職率は48.8%となり、0.6ポイント上昇。また、この割合は男性66.1%、女性31.9%となった。
ユルマズ副大統領は「雇用水準が過去最高である」と強調した。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン下位で推移、雲には近い

 日足、ボリバン下位。2月8日-12日の上昇ラインがサポート。2月5日-12日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線下向き。雲には近い。
週足、ボリバン下位で推移。1月29日週-2月5日週の上昇ラインがサポート。8月28日週-11月13日週の下降ラインが上値抵抗。5週線上向き、20週線下向き。
 月足、2σ下限近辺で推移。7月-8月の上昇ラインを下抜く。12月-1月の下降ラインを上抜くか。8月10月の下降ラインが上値抵抗。
年足、9年連続陰線。その間5.2円から4円台へ沈む。去年当初は僅かに陽転していたが3月から陰転。今年1月は陽線。

メルハバ

2023年貿易赤字は3.2%減

 2023年の輸出は前年比0.6%増の2,557億7,740万ドル、輸入は0.5%減の3,617億7,404万ドルで、2023年貿易赤字は3.2%減の1,059億9,665万ドルとなった。

最大の輸出品目の自動車・同部品が前年比15.1%増、貴金属類が33.7%増と、両品目の寄与が大きかった。

国別の輸出では、輸出額全体の40.8%を占めるEU向けが前年比1.2%増と伸び悩んだ。2位以下を輸出額順にみると、米国(12.2%減)、イラク(7.0%減)、英国(4.1%減)など、主要国はほぼ軒並みマイナスだった。他方、欧米の制裁対象国となっているロシア向けは16.9%増だった。

輸入を品目別にみると、最大の輸入品目の鉱物性燃料が前年比28.4%減だった。そのほか、鉄鋼(14.8%減)もマイナスになった。

国別の輸入では、金の需要を受け、UAEから貴金属を中心に前年比で2.6倍となり、スイスから29.8%増と好調だった。EUからは、全体では13.6%増だった。国別で最大の輸入元は前年と同様に、天然ガスを主力とするロシアだが、輸入額は22.5%減、次いで中国が8.8%増だった。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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