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FX「ペソ小反落、中銀は想定内だが利下げ示唆。政策金利は11.25%で維持」メキシコペソ見通し

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総括

FX「ペソ小反落、中銀は想定内だが利下げ示唆。政策金利は11.25%で維持」メキシコペソ見通し

予想レンジ 8.4-8.9

 (ポイント) 
*政策金利を11.25%に維持も利下げ示唆
*消費者物価はコア指数が低下継続
*対米輸出が中国を抜いて世界一
*郷里送金も記録的な伸びが続く
*22年、23年と最強通貨となった。ペソ円の年足は3年連続陽線
*2023年のGDPは前年比3.1%増加、IMFの2024年成長見通しは2.7%
*S&Pがメキシコの「BBB」格付けと見通し「安定的」を維持
*気になるのは財政支出拡大と財政赤字拡大
*12月貿易収支は大幅黒字
*メキシコ初の女性大統領を目指す選挙選(6/2)
*24年はペソ安予想もある(対ドル)
*自動車生産・輸出・国内販売、いずれも増加、23年
*2024年1Qに利下げを検討する可能性、ロドリゲス中銀総裁
*中銀ヒース理事、来年2月か3月までに金利を「調整」する可能性示唆
*マヤ鉄道の開業は財政負担となるか
*AMLO大統領は「スーパーペソ」の復活を歓迎
*ペソ高が輸出に悪影響を与えるという懸念なし、財務副大臣
*トランプ大統領が誕生すればメキシコに一波乱あり

(メキシコ中銀、政策金利維持も、今後の利下げを示唆)
 メキシコ中銀は政策金利を7会合連続で過去最高水準に据え置きながら、今後数カ月以内に利下げを検討する姿勢が強まっていることを示唆した。これに先立ち、1月のインフレは3カ月連続で加速した。
 中銀は、金利を「しばらく」維持すると主張する12月に示したガイダンスを削除し、代わりに次回の会合で「入手可能な情報に応じて」主要金利を調整するかどうか決定すると述べた。政策当局者らは、残された課題と「維持されている制限的な政策スタンス」を考慮すると付け加えた。

声明の論調に変化が見られた。 これは金利引き下げに向けた第一歩、あるいはこれまでよりも制限が緩い声明とみなされる可能性がある。

 中銀がFRBに先駆けて3月に利下げするとの観測が続けば、ペソ相場にも少し影響しよう。フォワードガイダンスは、インフレ統計が順調に推移すれば、3月に利下げを開始することを示唆している。議事録では緩和の道筋が具体化されるはずだ。データによってタイミングと規模が決定されるため、利下げは小規模になる可能性が高く、金融情勢は引き続き逼迫するとの見通しが示されると予想している。

(1月の消費者物価は年率4.88%上昇)
 1月の消費者物価は年率4.88%上昇し、2023年6月以来の高いペースとなった。
 エルニーニョ現象と気候変動によって、生鮮果物や野菜が前年比で22%近く上昇した。 10月以降、ヘッドラインの物価は毎月加速しており、中銀の目標である3%プラスマイナス1%ポイントをほぼ2%ポイント上回っている。

しかし、コアインフレは、2023年1月から始まった着実な低下が続いている。物価上昇率全体への影響は現在、パンデミック前の水準に戻っている。

 中南米第2位の経済大国メキシコは23年4Qに予想以上にシフトダウンし、前年比2.4%のペースとなり、2021年以来最も遅い拡大となった。インフレの全体的な傾向と景気減速を踏まえ、間もなく利下げを開始すると予想している。最新調査によると、3月の会合で利下げを開始し、0.25%引き下げて11%となり、年末までに9.5%まで段階的に引き下げられるとしている。

インフレ目標を掲げているラテンアメリカの他の主要中央銀行(ブラジル、チリ、コロンビア、ペルー)はいずれも借入コストを削減している。

コアインフレ率が持続的に減速し続ける限り、3月には0.25%調整の余地がある。

(次回政策金利決定は)
 メキシコ中銀の次回政策金利決定は3月21日、FOMCは前日の3月20日となる。
(ただメキシコのファンダメンタルズは強い)
 従来通り、2年連続最強通貨をもたらしたニアショアリングに起因するメキシコの強いファンダメンタルズや堅調な郷里送金での需給は変わっていない。2024年はマイナス圏でスタートしたボルサ株価指数もプラ転している。

 ・郷里送金

 需給面では、2023年の海外からの送金額は633億1300万ドルと前年比7.6%増えた。初めて600億ドルを超え、過去最高を更新した。通貨ペソは対ドルで高値圏が続き、米国の出稼ぎ労働者がペソ換算時の目減りを見越して送金額を増やしている。12月貿易黒字も42.4億ドルの黒字。予想の14億ドルの黒字を大きく上回った。

 ・貿易

 米国の2023年の貿易統計によると、モノの国別の輸入額でメキシコが中国を抜いて首位となった。中国が首位から外れるのは2008年以来15年ぶり、通関ベースでは2006年以来17年ぶりとなる。米中対立を背景に、モノの流れに変化が生じている。

(S&Pがメキシコの「BBB」格付けと見通し「安定的」を維持)
 S&Pがメキシコの「BBB」格付けと見通し「安定的」を維持した。世界的な課題の中、慎重なマクロ経済運営を期待しているとした。
この決定は、6月の国政選挙の重要な時期を対象としている。S&Pは、将来のメキシコ政府が慎重なマクロ経済・金融政策を継続すると予想している。メキシコのビジネス環境や経済成長傾向に影響を与える可能性のある重大な政策変更は予測していない。

テクニカル分析

一時ボリバン2σ上限上抜くも、上ヒゲ出して小反落

 日足、2月6日-7日の下降ラインを上抜き、ボリバン2σ上限も一時上抜く。2月5日-8日の上昇ラインがサポート。11月16日-2月8日の下降ラインが上値抵抗だが上抜くか。5日線、20日線上向き。
 週足、ボリバン上位へ上昇。1月1日週-1月29日週の上昇ラインがサポート。8月28日週-11月13日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線上向き。
 月足、23年7月から山なり状態が続く。12月-1月の上昇ラインがサポート。11月-1月の下降ラインが上値抵抗だったが上抜く。
 年足、23年で3年連続陽線。14年-22年の下降ラインを上抜く。22年-23年の上昇ラインがサポート。

VAMOS MEXICO

大丈夫か財政=現役時代の100%の収入を保証する年金改革案

 ロペスオブラドール大統領は、現役時代の100%の収入を保証する年金改革など20項目の憲法改正案を発表した。巨額の財源が必要な年金改革に備えて640億ペソ超の基金創設も提案したが、任期最終盤にさしかかって財政悪化の懸念が高まっている。
 
 メキシコの2024年予算は歳出増により、過去30年で最大規模の財政赤字を余儀なくされた。任期切れを控え、同大統領は総延長1500キロメートルの「マヤ鉄道」をはじめ自身のレガシーとなりうるインフラの建設に突き進み、財政は悪化している。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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