ドル/円、148円を挟んでレンジ推移…今夜はFRB高官発言に注目
東京市場のドル/円は、方向感が定まらない展開。序盤に一時147.70円台まで小緩みましたが、午後には148.00円前後まで切り返すなど小幅なレンジでもみ合いました。
●日経平均株価：36119.92円（-40.74円）
●TOPIX：2549.95ポイント（+10.70ポイント）
欧州市場では、米長期金利が持ち直しの動きを見せると一時148.09円前後まで強含みました。しかし、その後は147円台へ押し戻されて伸び悩む展開となっています。
現在、市場は5月にも米連邦準備制度理事会（FRB）による利下げが始まると見ています。そうした中で、今夜はクーグラーFRB理事やボウマンFRB理事の講演が予定されており、発言内容から利下げ時期のヒントを探ることになるでしょう。足元のドル/円は10日線を支持に下げ渋っています。ただ、仮に反発したとしても引き続き148円台後半では上値が重くなりそうです。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、148.80円台が強い上値抵抗となり伸び悩む展開が続いています。そうした中で、一時147.70円台へ反落するも10日移動平均線を下値支持に下げ渋っています。底堅い値動きの中で148円台を回復していることから再び148.80円台に向けた値動きとなる可能性があります。ただ、引き続き上値の重い相場展開が考えられますので注意しましょう。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
2/7（水）
22:30 米12月貿易収支
22:30 カナダ12月貿易収支
24:30 EIA週間原油在庫統計
25:00☆クーグラーFRB理事講演
25:30 コリンズ米ボストン連銀総裁講演
26:30☆バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
27:00 米10年債入札（420億ドル）
28:00☆ボウマンFRB理事講演
29:00 米12月消費者信用残高
2/8（木）
08:50 日本12月貿易収支
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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