ドル/円、148.80円台で伸び悩む…米ISM非製造業景況指数がドル買いを後押しするか
東京市場のドル/円は伸び悩む展開。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のインタビュー内容を受けて昨年11月28日以来の高値となる148.82円前後まで上昇しました。しかしその後は、米長期金利が上げ幅を縮小する中で148.30円台へと押し戻されました。
●日経平均株価:36354.16円(+196.14円)
●TOPIX:2556.71ポイント(+17.03ポイント)
米金利先物市場の3月利下げ織り込みが2割弱まで低下したことでドル買い優勢となっています。NY市場で発表される米1月ISM非製造業景況指数の結果を受けて米経済の底堅さが確認できれば、あらためてドル買いが強まりそうです。その際には、148.80円台の上値抵抗を上抜けできるかにも注目です。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、3本の移動平均線が密集しており明確な方向感がなく146.00円‐148.80円のレンジ推移が続いています。ただ、環境認識から上昇トレンドは継続していると判断できますので、上値抵抗である148.80円台を明確に突破すれば150円を視野に入れた展開となることも考えられます。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
2/5(月)
18:30 英1月サービス業PMI・改定値
19:00 ユーロ圏12月生産者物価指数
23:45 米1月サービス業PMI・改定値
24:00☆米1月ISM非製造業景況指数
24:00 グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
26:30 ピル英MPC委員講演
28:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
2/6(火)
08:30 日本12月毎月勤労統計(現金給与総額)
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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