今晩は反発か。昨日はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が3月米連邦公開市場委員会(FOMC)Cでの利下げの可能性を否定したことで失望が広がり主要3指数がそろって下落した。ダウ平均は朝方に史上最高値を更新したものの、317.01ドル安(-0.82%)と5日ぶりに反落し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.61%安、2.23%安と2日続落した。一日の下落率はS&P500が昨年9月以来の大きさとなり、ナスダック総合は昨年10月以来の大幅安となった。ただ、月間ではダウ平均が1.2%高、S&P500が1.59%高、ナスダック総合が1.02%高と3指数がそろって3カ月続伸した。引け後の動きでは予想を上回る決算を発表したクアルコムが時間外で約0.2%下落し、医療機器メーカーの米アライン・テクノジーは予想を上回る決算や強い見通しが好感され時間外で約12%高と急伸した。
今晩はいったん反発か。パウエルFRB議長発言を受けて株式市場が売りで反応した一方、米1月ADP民間部門雇用者数が前月や予想を下回る弱い結果となったことや、FOMC声明文で追加利上げについての記述が削除されたことなどで米10年債利回りは前日の4.057%から3.916%に大きく低下した。3月利下げ見通しは後退したものの、年内に複数回の利下げ期待が続いていることや米10年債利回りの低下を追い風に反発も期待できそうだ。翌日には注目の米1月雇用統計の発表を控えており、今晩発表される新規失業保険申請件数や、1月ISM製造業PMIなどの経済指標にも要注目か。
今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数I、1月ISM製造業PMIのほか、10-12月期単位労働コスト速報値、1月S&Pグローバル製造業PMI確定値、12月建設支出など。企業決算は寄り前にメルク、ハネウェル、引け後にメタ・プラットフォームズ、アップル、アマゾン・ドット・コムなどが発表予定。(執筆:2月1日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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