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カナダドル/円 見通し「16日加CPI...中銀は年内利下げに言及 原油相場にも注目」注目の高金利通貨 1月10日号

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メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。

作成日時 :2024年1月10日16時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
X(Twitter)@KandaTakuya

カナダドル/円チャート(日足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

「足元のカナダドル/円は1カ月ぶり高値から失速」

 年始からの円安の流れに乗って4日に108円台を回復。5日の米12月雇用統計を受けてドル/円が146円手前まで上伸すると、これにつれて昨年12月1日以来の109.03円前後まで上昇しました。なお、米雇用統計と同時に発表されたカナダ12月雇用統計は新規雇用者数が僅か100人増にとどまった一方で、失業率は5.8%へと0.1ポイント改善。結果的にカナダドル相場に大きな影響はありませんでした。その後、8日にはサウジアラビアが販売価格を引き下げたことで原油相場が急落。産油国通貨のカナダドルにも下落圧力がかかりました。この日、108円台を割り込んだカナダドル/円は翌9日には一時107.23円前後まで下落。ただ、原油相場が米国の在庫減少などを背景に反発するとカナダドルも持ち直しの動きとなり、10日の東京市場では108円台を回復しています。

 

「目先のカナダドル/円の注目ポイントは12月CPIと原油価格」

 16日にカナダ12月消費者物価指数(CPI)が発表されます。カナダでもこのところインフレは鈍化基調で、中銀のマックレム総裁は2024年末までにインフレ率が目標の2%に近付くとの見通しを示した上で「24年のある時点」で利下げを行う可能性があるとしています。市場は、1月24日の会合では利下げ見送りが濃厚と見ていますが、3月会合(6日)については約40%の確率で利下げを見込んでおり、4月会合(10日)に至っては利下げをほぼ100%織り込んでいます。12月CPIがインフレのさらなる鈍化を示すようなら、市場で利下げ前倒しの観測が強まりカナダドルの下落圧力となる可能性があるでしょう。また、引き続き原油相場の動向もカナダドルの値動きに影響すると考えられます。産油国の協調減産の継続やサウジアラビアの販売価格引き下げは原油安要因となる一方、イスラエルとハマスの紛争による中東情勢の緊張は原油高要因となります。NY原油(WTI)をはじめとする原油相場は不安定な値動きが続く公算が大きいため注意が必要でしょう。

当面のカナダドル/円の見通し

予想レンジ
106.500円~109.500円

基調
上値重い

当面の注目ポイント
☆1/16カナダ12月CPI
・原油相場

カナダドル/円(CAD/JPY) 為替チャート・FXチャート│はじめてのFXなら外為どっとコム

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

 
外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。