ドル/円、150円が視野に入るも本邦当局による円買い介入への警戒感が高まる…
東京市場のドル/円は、伸び悩む展開。149.80円台へと強含んだものの本邦当局による円買い介入への警戒感から150円を前に伸び悩むと、午後には一時149.57円前後まで小反落しました。
本日のドル/円は150円を超えられるかが焦点となっています。NY市場で発表される米10月ミシガン大消費者信頼感指数の期待インフレ率がそのきっかけとなるか注目されそうです。市場予想は1年期待インフレ率が+3.2%、5-10年期待インフレ率は+2.8%と前回(+3.2%、+2.8%)から変化はないと見られています。なお、今月3日に150.16円まで上昇した後、本邦当局による円買い介入観測で一時147円台へ急落しました。そうしたことから仮に150円を突破すれば続伸期待と介入警戒感が交錯して荒い値動きとなる可能性もあるため注意しましょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10・20・80日移動平均線が上向きでRSIが50ライン上を推移していることから上昇基調は継続と見ます。直近高値150.16円前後を突破すれば上昇の勢いが加速しそうです。なお、反落した場合は10・20日線が位置する149.00円前後が下値支持となりそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
10/13(金)
21:30 米9月輸入物価指数
21:30 米9月輸出物価指数
22:00☆ラガルドECB総裁講演
22:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演
23:00☆米10月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
25:30 カンリフBOE副総裁講演
----- JPモルガン7-9月期決算
----- シティーグループ7-9月期決算
----- G20財務相・中央銀行総裁会議(~13日)
10/14(土)
----- NZ総選挙
24:00☆ベイリーBOE総裁講演
24:10☆ラガルドECB総裁講演
※☆は特に注目の材料
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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