ドル円FOMC控え揉み合い
今週初めのドル円は、週末の植田総裁の発言が伝わったことで先週の終値から大きく窓を開けて下落し、146円台後半でスタートしました。
先週末、日銀の植田総裁が「持続的な物価上昇に確信が持てれば、マイナス金利政策の解除を含め色々な選択肢がある」との見解を述べたことが伝わり、週明けのドル円は146円台後半でのスタートとなりました。
11日(月)は夕方にかけて日銀の緩和策修正観測を背景に円買いが進み、一時146円を割り込んで下落しました。同日夜には147円目前まで反発したものの再び146円台前半へと押し戻されるなど乱高下しましたが、その後は買い戻しが進み、12日(火)夜には147円台を回復しました。
13日(水)も堅調に推移し、同日夜に発表された米8月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで一時147円台後半へと上値を伸ばしましたが、先週付けた年初来高値を前に伸び悩み、14日(木)には147円台前半へと押し戻されました。
同日夜に発表されたアメリカの8月小売売上高や8月卸売物価指数(PPI)が予想を上回る結果となったことを受けて一時ドル買いが強まりましたが、買いの勢いは続かず15日(金)午後にかけて方向感に乏しい動きとなりました。
今週のドル円は来週の米FOMCを前に神経質な動きが目立ちました。注目されていたCPIや小売売上高といった米指標は軒並み予想を上回りましたが、様子見ムードが強まる中で値動きは限定的なものとなりました。
来週は米FOMCと日銀の金融政策決定会合が予定されており、日米の金融政策の行方に注目が集まります。発表される金融政策や会見の内容次第でドル円相場が大きく動意づく可能性もあり、警戒が必要となりそうです。
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