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メキシコペソ/円 見通し「為替ヘッジプログラム縮小でペソ急落...8月CPIは7カ月連続鈍化の予想」注目の高金利通貨 9月6日号

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執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也 

X(Twitter)@KandaTakuya

メキシコペソ/円チャート(日足)

メキシコペソ円 日足

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

「足元のメキシコペソ/円は高値圏から急落する展開」

 31日、メキシコ中銀が為替ヘッジプログラムの段階的な縮小を発表すると、15年ぶり高値圏の8.7円台で推移していたペソ/円は8.5円台へと急落しました。同プログラムは、2017年のペソ安局面で中銀がペソ相場を支えるために導入した措置であったことから、市場はこれに対してペソ売りで反応した模様です。その後9月に入っても、米長期金利の上昇を背景に米ドルが強含む中で、さらにドル高・ペソ安に振れたことから対円でもペソが軟調に推移。マイナス金利の円を売って高金利のペソを買い持ちにするキャリートレードが活発化していた反動もあって、6日にはおよそ4週間ぶりに8.411円前後まで下落しました。

「目先のメキシコペソ/円の注目ポイントはCPI」

 7日にメキシコ8月消費者物価指数(CPI)が発表されます。伸び率は前年比+4.63%と予想されており、7カ月連続で鈍化する見通しです。メキシコ中銀は利上げサイクルをすでに停止しましたが、インフレ率が2~4%の目標レンジ内に戻るのは2024年4-6月期になるとの見通しを示した上で「利下げへの転換はまだ先」との姿勢を崩していません。ただ、市場の一部では年内12月にも利下げに転じるとの見方がくすぶっています。このため、CPIが予想以上に鈍化するようだと利下げの思惑が高まることでペソが下落する可能性もあるでしょう。一方で、CPIが予想に反して上昇するようならキャリートレード再開の好機としてペソ買い・円売りに傾きやすくなりそうです。

当面のメキシコペソ/円の見通し

予想レンジ
8.250円~8.650円

基調
方向感模索

当面の注目ポイント
・9/7☆メキシコ8月CPI
・主要国株価、国際商品価格

メキシコペソ/円(MXN/JPY)為替チャート・FXチャートはこちら

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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