読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

兼業トレーダーはーれー氏「2pips以内の最速損切りでリスクを徹底的に抑え、得意な相場だけでトレードの極意」トップトレーダーに聞く(後編)

TOP

以下の取材記事はトレーダー個人の経験やお考えに基づくものであり、また、お客様の収支については、「取材依頼時点」のものとなり、その内容については、当社が保証するものではありません。実際のお取引については充分内容をご理解の上ご自身の判断にてお取り組みください。

学生時代からFX投資に関する高い専門知識を持っていたはーれー氏は、大学院生だった23歳のとき、30万円でFX投資を始めて、資産運用を開始。はーれー氏はテクニカル分析を使わず、ファンダメンタルズ分析も気にせず、1分足、5分足、60分足、4時間足、日足のチャートでトレードして、短期売買で素晴らしい成績を収めています。後編では「兼業」にこだわる理由、効率的に利益を追求する方法、ボラティリティの捉え方、将来の目標などについて詳しく聞きました。

ハンドルネーム :はーれー
年齢・性別   :30代男性
職業      :兼業トレーダー
FX歴      :約10年
トレードスタイル:スキャルピング(短期売買)
投資商品    :FX、株
運用成績    :約3年間(2021年〜2023年)で5,100万円超の利益(外為どっとコムの口座のみ)
趣味      :モーターバイクでツーリング(保有車種:ハーレーダビッドソン・ブレイクアウト、トライアンフ・スラクストン)

▼前編はこちら

▼目次

1.2pips以内ですぐに損切り
2.ボラティリティの4パターン
3.納得のできない損失は「暴走」の引き金に
4.自分の得意な相場を見つける
5.目標は持たず、大相場で効率的に利益を追求する
6.大相場はFX投資に専念
7.FX投資は体力勝負
8.夢の「世田谷ベース」を自分でつくりたい
9.運用益がもたらす心の迷い
10.「兼業」にこだわる理由
11.トレーダーの自負(プライド)と社会的地位(ステータス)
12.現在の生活スタイル
13.本業中は相場チェックはしない
14.FX投資をしてよかったこと
15.欲を出さず、小さな枚数で

2pips以内ですぐに損切り

編集部
編集部:
ストップ注文の判断はどうされていますか?
はーれー氏
はーれー氏:
エントリーして、「違うな」って思ったら、すぐ切っちゃうことが多いです。
編集部
編集部:
損切りの判断はpips数を決めているのですか?それとも相場の動きですか?
はーれー氏
はーれー氏:
相場を見ながらですが、1pipくらいで切っちゃうときが多いですね。
編集部
編集部:
それはかなり速いですね?
はーれー氏
はーれー氏:
そういうときって、ガバって動いちゃう場合もあるから、必ずとは言えないけれど、2pipsまでには切っていると思います。
編集部
編集部:
運用成績を拝見すると、はーれーさんがエントリーしたときは、その後の相場の動き方が、ほとんど予想通りになっていますよね?
はーれー氏
はーれー氏:
う〜ん、例えば、ここ最近の4〜6月は、エントリー時の予測がかなりの確率で当たらないと利益が残らない相場ですね。ボラティリティがある去年みたいな相場であれば、損切りを何度することになっても、エントリー回数を多くして、6〜8割くらいで予測通りになれば、利益を出すことができました。でも最近は状況が変わってきています。
編集部
編集部:
はーれーさんの予測精度が高い理由はなんですか?
はーれー氏
はーれー氏:
相場には「走る相場」と「走らない相場」があると思うんです。今の相場は走らない。走りそうなのに、走らないっていう相場だと思うんですね。 1pipとか、0.5pipとか、抜けた瞬間にシュッと逆行するから、そのブレイクを狙っても、何度も損失を出してしまうことになるんです。
編集部
編集部:
なるほど。
はーれー氏
はーれー氏:
値動きが悪いときは、ブレイクで取るのは難しいですね。何度も食らって、もし抜けで取れたとしても 良くて”トントン”なんですよ。そういう時はあえて狙わないようにすることもあります。タイミングについては運というものが少なからずありますかね。

ボラティリティの4パターン

編集部
編集部:
直近の相場はかなり難しいですよね?
はーれー氏
はーれー氏:
かみ合わないと思っている人が多いと思います。私は先ほどから「値動きが大事だ」ということをお伝えしてきました。一般的にボラティリティって値幅のことだと思っている人が多いと思うんです。「今日の相場はボラがあるね」と大きく動いたときに言っている人も多いですね。私はボラティリティを「値幅」と「値動き」のふたつに分けて見ています。すると、ボラティリティを4つのパターンに分けることができます。「値幅があって値動きがいい」のが1番です。「値動きがよくて値幅がない」のが2番目、「値幅があって値動きが悪い」のが3番目で、現在の相場です。最後は「値幅も値動きもない」。
編集部
編集部:
なるほど。
はーれー氏
はーれー氏:
今の相場は「戦えないことはないけれど、そんなによくない」って感じなんです。私にはやりづらい相場なんですね。

納得のできない損失は「暴走」の引き金に

編集部
編集部:
「値幅はあるけれど、値動きがよくない」。最近はおっしゃる通りの相場ですね。また、ボラティリティの4パターンは貴重な話を伺いました。とにかく、はーれーさんは「難しい相場だ」と思ったときは、トレードしないのですね?
はーれー氏
はーれー氏:
全くやらないということはないですが、枚数を調整して少しだけやることが多いです。自分がやりづらいと思っている中でトレードするというのは、相場に無理やり入ることです。そういうときに「納得のできる損失」と「納得のできない損失」が自分の中にはあって、普段だったら絶対やらないような、悪いやり方で損失を出すと、それが”暴走の引き金”みたいになっちゃって(笑)、そういう損失を出すと”ヘコむ”んですよね。
編集部
編集部:
”いい”損失と悪い損失ですか。損失を出した日でも、自分が納得できる損失だったなら、気分よく眠れるということですかね?
はーれー氏
はーれー氏:
いやあ、損すれば、やっぱり気分は悪いですよ(笑)。「まあしょうがない」と自分自身で割り切ることができる損失であれば、そんなに引きずらないことも多いです。
編集部
編集部:
ご自身の経験の中から導き出された答えなのですね?
はーれー氏
はーれー氏:
そうですね。まあ、トレードをやっている時間だけはそれなりに長いですからね。

自分の得意な相場を見つける

編集部
編集部:
トレードで悪循環に陥って抜け出せなくならないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
はーれー氏
はーれー氏:
自分が苦手な相場のときは、トレードを控えるというやり方がいいと思います。私は相場がブレイクしたときに「順張り」か「逆張り」かで利益を取るのが得意なんですが、レンジ相場は利益が出せなくなって、だいたい損失を出しちゃうんですね。自分が得意な相場はどちらなのかということを見極めてトレードするのがいいかなと。
編集部
編集部:
得意なのか、不得意なのかを確認するには、実際にやってみることでしょうか?
はーれー氏
はーれー氏:
そうですね。1枚、2枚でもいいと思います。ポジションを持っていれば、絶対に気になりますから。 1枚なら10万円程度の資金でも十分にトレードができます。まずはちょっとやってみてもいいんじゃないかな。

目標は持たず、大相場で効率的に利益を追求する

編集部
編集部:
ところで、利益目標は予め定めていますか?
はーれー氏
はーれー氏:
まったく決めていないですね。
編集部
編集部:
そうなのですね。相場次第ということでしょうか?
はーれー氏
はーれー氏:
はい。いい相場なら取れます。よくなかったら取れません。そこはもう私たちの力ではどうすることもできないので、1日1万円とか、10万円とか目標を決めてしまうと、相場に無理をして入ることになってしまうと思うんです。だから目標は立てないようにしています。
編集部
編集部:
専業トレーダーなのか、兼業トレーダーなのか、収入を得る方法などご自身の生活スタイルで、目標を持つか、持たないかは変わりますよね?
はーれー氏
はーれー氏:
そうですね。私も十数年に渡ってFX投資に取り組んできましたが、資産が大きく増えた時期というのは、実は3回位しかないんです。
編集部
編集部:
3回ですか?
はーれー氏
はーれー氏:
はい。「アベノミクス」と「コロナ相場」と「去年の円安相場」の3回だけなんです。3年間とは言いませんが、その3回の時期だけ、大きく資産が増えて、あとは少しずつ利益を取りながらの「現状維持」みたいな資産の”微妙なじり上げ”が続いてきたんです。長いスパンで見ても、そのときだけはちゃんとやるのが効率的にはよくなるのかなと。
編集部
編集部:
数は少ないけれど、大相場ってありますよね。ただ、そこを見逃さずにトレードするのはなかなか難しいですよね?
はーれー氏
はーれー氏:
そうですね。去年、米ドル/円相場は115円から152円くらいまで動きました。その後、日銀の介入があって130円台まで落ちましたが、昨日は144円50銭くらいまで戻しています。ただ、どんどんとレンジが収縮してきているので、今後数年間は、去年のような大相場は来ないような気がしています。
編集部
編集部:
確かにそうですね。
はーれー氏
はーれー氏:
去年の相場で取れたからって言って、今年も去年と同じように取れるかというと、それはちょっと違うと思うんです。去年は相場がよかっただけなので、自分の実力だと勘違いしないほうがいいと思います。

大相場はFX投資に専念

編集部
編集部:
はーれーさんはFX投資だけじゃなく、株式投資についても、やっぱり同じように、もしかするとFX投資よりも積極的に取り組まれているのかなと思っているのですが、いかがですか?
はーれー氏
はーれー氏:
FX投資よりも積極的ということはなくて、むしろ大きく相場が動いている期間は、FX投資に専念するようにしています。
編集部
編集部:
そうなのですね?
はーれー氏
はーれー氏:
最近のようにあまり為替相場が動かなくて、その一方で日経平均が動いているときは、株式にシフトさせています。株式の場合はFX投資のスキャルピングみたいな感じで売買していないんですよ。
編集部
編集部:
短期売買ではない?
はーれー氏
はーれー氏:
株式は長期で持っているものもあったり、IPOに付き合ったり、スキャルって言っても、FX投資よりのスキャルピングよりは少し長めのトレードスタイルなんです。でも、やっぱり為替相場が動いてくれるのが、一番利益を追求しやすいんですね。

FX投資は体力勝負

編集部
編集部:
そうなのですね。FX投資は相場をみるのが大変で、株式投資に資産運用は絞ろうかっていうお考えがあるかと思っていました。
はーれー氏
はーれー氏:
株式投資とFX投資の両方を行うトレーダーに共通した永遠のテーマだと思うんですが、株式投資だけにしたほうが”人間らしい”生活が送れるんじゃないかなと(笑)。ただ、私の場合は利益的にはFXの方が大きいんですよね。「どっちがいいのかな」って迷いながら、両方続けてきている状況なんです。
編集部
編集部:
短期売買でFX投資をするというのは、やっぱり楽ではないですよね?
はーれー氏
はーれー氏:
そうですね。私も20代の前半からFX投資を始めました。20代は若いから元気でしたし、やりたいことがいろいろある中で、それらを全部捨てて、FX投資に取り組みました。
編集部
編集部:
FX投資に集中されたのですね?
はーれー氏
はーれー氏:
そうですね。FX投資と株の両方に、ある程度の人生をかけましたね。ただ、周りにいる人たちが遊んでいるのを見て「いいな」と思いながら、「アリとキリギリス」の話ではないですが「私はアリだぞ」くらいに思っていました(笑)。

夢の「世田谷ベース」を自分でつくりたい

編集部
編集部:
いろいろと”誘惑”の多い20代のころから、投資に真剣に向き合ってこられたということですね。はーれーさんにそこまでさせたFX投資の魅力とは何でしょうか?
はーれー氏
はーれー氏:
FX投資の魅力は効率的に資金を増やすことができることだと思います。私、バイクが趣味だって言いましたよね。車も好きなんですが、都心の高級住宅街に有名タレントが所有していることで有名な「世田谷ベース」みたいなものが欲しいなって。それが密かなひとつの目標になっていたと思います。
編集部
編集部:
楽しそうですね。そういえば、バイクが趣味で「トライアンフ」と「ハーレー」という、かなりタイプの違うバイクを2台ほどお持ちですが、これは何か理由があるのですか?
はーれー氏
はーれー氏:
バイクの中ではカフェレーサーが好きなんです。
編集部
編集部:
確か「レースではなくて、一般道をどれだけ速く走れるか」ということを目的にカスタムされたバイクのことですよね?
はーれー氏
はーれー氏:
ええ。単純に見た目が好みというのと、ハーレーよりは運転するのが楽しいというバイクです。トライアンフは純正ながらカフェレーサー仕様があるので、あまり費用を掛けずに、カフェレーサーが手に入るんです。だからスラクストンを購入しました。
編集部
編集部:
なるほど。
はーれー氏
はーれー氏:
その一方で私はハーレーも乗っています。ハーレーの運転は実は大して面白くないんですよ(笑)。でもみんなで集まって、なんか「おーっ!」みたいなノリでワイワイやるのが楽しいんです。トライアンフとハーレーでは楽しみ方がまったく違うんですね。

はーれー氏が所有のバイクで「ハーレーダビッドソン・ブレイクアウト」ロー&ロングのスタイルでデザイン性が高く極太のリヤタイヤが大きな特徴。※今回、取材時にお話しにあがったのではーれー氏所有のバイク写真を拝借しました。
編集部
編集部:
資産運用としては、都心の一等地にバイクをいじれるガレージを持つというのはすごく夢がありますね?
はーれー氏
はーれー氏:
そうですね。ただ、最近は不動産価格が高騰していて、ちょっと都心では買えそうもないですね。6、7億くらいするんじゃないかな。
編集部
編集部:
いえいえ、きっともうそろそろじゃないですか?
はーれー氏
はーれー氏:
無理ですよ〜(笑)。なんていうか、トレードだけに向き合っていると、たとえば「大損した!」とか、そういう瞬間に「お金の大切さを感じる」トレーダーのみなさん、一度はそんな経験しているんじゃないかな。運用資金は好きに使えないですしね。
編集部
編集部:
きっとそうだと思います。
はーれー氏
はーれー氏:
とにかく「世田谷ベース」みたいな「自宅を購入する」という目標を持っていたんですが、いざ買えるくらいの資金ができたときに、さらに欲が出るんですね(笑)。

運用益がもたらす心の迷い

編集部
編集部:
「もっと」って思われるのでしょうか?
はーれー氏
はーれー氏:
人間の欲は尽きないですからね。「世田谷じゃなくて、もっといい場所に」「もっと広大な土地に」って微妙に心の中が変化して、そうすると「もっとお金が必要」ってなってくるんですね。そうなると、さらに時間と労力を費やさなきゃいけなくなる。じゃあ、いったいどこまで投資をやって、いつ止めればいいのか、その「止めどき」が今度は分からなくなる・・・みたいな。
編集部
編集部:
トレーダーは会社員と違って「いつまでにどれくらいやらなきゃいけない」「いくらになったら止める」というのも、全部ご自身で決めますものね。ぜひ、はーれーさんの「世田谷ベース」の夢を実現されてください。遊びに行ける日を楽しみにしています。
はーれー氏
はーれー氏:
そうですね。ありがとうございます。

「兼業」にこだわる理由

編集部
編集部:
ところで話は変わりますが、はーれーさんは兼業トレーダーですよね。仕事と投資の両立は大変ではないですか?トレーダーさんの中には「将来、専業トレーダーで食べていきたい」と思っている人も少なくありません。はーれーさんはどうして兼業なのでしょうか?
はーれー氏
はーれー氏:
大変は大変だと思いますが、時間をかければ両立することはできると思います。「専業」と「兼業」のどちらがいいかっていうと、私は圧倒的に兼業トレーダーがいいと思います。「専業トレーダーになりたい」と思う人は、恐らく、毎日の”日銭”を得ることができるタイプで、スキャルパーやデイトレーダーのような短期売買の人たちが多いと思うんです。
編集部
編集部:
といいますと?
はーれー氏
はーれー氏:
できるだけポジションを持つ時間を短くして、リスクを徹底的に排除したトレードをする。そういうやり方なのに、どうして「専業」という人生においてのリスクを取るのかが、私にはよく分からない。スキャルパーには「コツコツドカン」で損をしている人が多いと思いますが、スキャルピングの理想は、コツコツと利益を得て、コツっと損失をすることだと思います。「専業」を選んで失敗した場合、ドカンになってしまうんじゃないかと。
編集部
編集部:
なるほど。
はーれー氏
はーれー氏:
私もFX投資を10年以上続けているので、いろいろと見えてきたものがあります。専業トレーダーになったら「相場が動かないから利益が取れない」っていうだけの問題じゃなくなります。そういうリスクを取って、FX投資だけに「生活の糧」を頼るのは、ちょっと違うんじゃないかなと思うんです。
編集部
編集部:
できる限りリスクを排除するトレードスタイルのはずなのに、根本的なリスクを抱えたままだと、いうことでしょうか?
はーれー氏
はーれー氏:
トレードスタイルではなく、「専業」という選択肢自体がリスクだと思います。
編集部
編集部:
なるほど。
はーれー氏
はーれー氏:
だから私は「専業」という選択の理解ができないんです。去年みたいな相場では、大きな損を出すことも当然あると思います。そのときに安定した別の収入があるからこそ、焦らずに相場に留まっていられるわけです。だから「専業」に憧れを持つのは、ちょっと違うかなと思ってしまいますね。まあ、元々の環境、価値観、資産がいくらあるか等によっても違うと思いますので、一概には言えませんが。

トレーダーの自負(プライド)と社会的地位(ステータス)

編集部
編集部:
人生におけるリスクマネジメントだと?
はーれー氏
はーれー氏:
そうですね。それに加えて、職業としての「トレーダー」を考えたとき、社会的な「ステータス」って、あんまりないなって思うんですよ。高収益を上げているトレーダーの友人もいますが「トレードに対して自分は頑張っている」という自負を持っているものの、それが社会的なステータスとマッチしていないように思うんです。
編集部
編集部:
そうなのですか?
はーれー氏
はーれー氏:
まず、専業になって上手くいくかどうかの問題があります。仮に上手くいったとしても人間というものはお金を得ることができた後、必ず地位や名声が欲しくなります。どれだけ大金持ちのトレーダーになったとしても地位や名声はついてこないですよね。

現在の生活スタイル

編集部
編集部:
ストレートなご意見ありがとうございます。はーれーさんは兼業トレーダーですが、毎日どのように仕事とトレードを両立されているのでしょうか?
はーれー氏
はーれー氏:
大相場のときと、今のような相場のときでは違うのですが、現在の相場であれば、朝は7時くらいに起床して、身支度をして、8時くらいから相場をチェックして、9時から東京市場の仲値(10時前)くらいまでトレードですね。動きがないなと思ったら株ですね。その後はスマートフォンでチラ見する程度でトレード回数も少ないですし、ニューヨーク時間まであまり相場は見ないです。
編集部
編集部:
ニューヨーク時間に入ってから、何時くらいまで相場を見ているのでしょうか?
はーれー氏
はーれー氏:
今は午前1時くらいかな。12時を過ぎたら止めちゃっていることが多いですが。午前1時くらいまでは、寝ながらipadで見ていますね。ただFOMCなどがあるときは別ですよ。毎日5〜6時間は睡眠を取っていると思います。

本業中は相場チェックはしない

編集部
編集部:
本業をされている時間帯に相場をチェックされますか?
はーれー氏
はーれー氏:
ほとんど相場の確認はしないです。たまにスマートフォンでチラ見する程度です。本格的に確認しだすと、どうしても気になっちゃうんで。
編集部
編集部:
そうなのですね。
はーれー氏
はーれー氏:
通勤時間帯やお昼休みにスマホで相場をチェックして、仕事が終わったら残業はしないで、できるだけ早く自宅に帰ってFXトレードができるようにしています。

FX投資をしてよかったこと

編集部
編集部:
はーれーさんが「FX投資をしてよかったな」と思うことがあったら教えてください。
はーれー氏
はーれー氏:
よかったのはお金が増えたこと、ただそれだけですね。あとはマイナスの要素でしかないです(笑)。ただ、お金が増えたことだけといっても、そのお金というのが社会ではとても大きな要素だとは思います。マイナスの要素としては時間が一番大きいですね。
編集部
編集部:
お金が増えたことで「ベース」建設の夢に近づいていると思いますし、バイクを購入される資金にもなっていると思うし、それも悪くないと思うのですが?
はーれー氏
はーれー氏:
うーん、悪くはないですが、土日以外の全ての時間を捨ててますからね(笑)。私はお金で何かを購入するとき、普通の相場よりも安く買えると幸せを感じると思うんですよ。だけど今はモノの値段がかなり上がっているでしょ。円安の影響もありますが、ロレックスの時計も定価の2倍、3倍になっていたりしますし、不動産も10年前と比べると東京では2倍近く上がっているところもあります。
編集部
編集部:
確かにそうですね。インフレの影響もあると思います。
はーれー氏
はーれー氏:
確かに投資で資産は増えたけれど、物価も一緒に上昇しているから、あんまり得した気分にならないんですよね。今日、沼津にバイクでツーリングに行くんですが、泊まる宿は2人で1泊7000円ですよ。
編集部
編集部:
それは安いですね。
はーれー氏
はーれー氏:
交通費のほうが高いんじゃないかっていう金額でしょ。自分の金銭感覚はそんな感じです。「世田谷ベース」みたいな家が欲しいって、ずっと夢に描きながら「本当にそうだったんだろうか」って、時々思うこともあって(笑)。

欲を出さず、小さな枚数で

編集部
編集部:
はーれーさんの運用成績を存じ上げているので、金銭感覚が私たちとあまり変わらないところに、はーれーさんの魅力を感じます。ところで、未経験者から「FX投資をやりたいと思っているけれど、何かアドバイスして欲しい」って言われたら、なんて答えてあげますか?
はーれー氏
はーれー氏:
欲を出さずにできるんだったら、やったほうがいいんじゃないかなと思いますね。枚数を増やしたり、売買の頻度を増やしたりすると、精神的に苦しくなってしまう可能性が高いので、無理のない「兼業」レベルでやってみることをお勧めします。
編集部
編集部:
なるほど。
はーれー氏
はーれー氏:
FX投資で、利益を獲得し続けられるようになるまでには、2段階のフェーズがあります。1段階目は、「安定」して利益を獲得し続けられるようになるまでの「相場観」を身に付けるフェーズです。それには半年から1年間ほどチャートを見続ける必要がありますが、1年間頑張れば安定収入が入ってくると思えば、苦行には感じないと思います。2段階目は「玉の量(枚数)」をどれだけ上げていけるかになりますが、枚数をどれだけ上げていけるかは才能だと思っています。枚数を増やすと一言でいっても、頭で考えること・思う事と、それを実際に行動に移すことは全く違います。自分の身の丈に合っていないことをすると、1カ月のお給料が簡単に飛ぶような金額になってしまいますし、枚数を上げすぎるのは精神的にも苦しいと思うので、あまりお勧めできないです。効率を求めすぎるのではなく、長い目でみると、ほどほどが一番だと思います(笑)。
編集部
編集部:
なるほど。確かにそうですね。
はーれー氏
はーれー氏:
実際にやらないと分からないところもありますからね。やってみて、損失になっても10~20万円くらいなら、諦めもつくんじゃないかと思います。FX投資は真面目に取り組んでいれば、利益を出せる可能性は非常に高いと思いますので、会社が終わって、家に帰ってきて、少しだけやって、「今日は5,000円、1万円の利益を獲得した」みたいなレベルでチャレンジすればいいのかなと思いますね。
編集部
編集部:
はーれーさんは生まれ変わったら、もう一度FX投資やりますか?
はーれー氏
はーれー氏:
う〜ん、どうだろう。でも、きっとやるかもしれないです!(笑)。
編集部
編集部:
今日は貴重なお話をどうもありがとうございました。

マネ育PickUp編集部より

金融知識が豊富なはーれーさんのトレードスタイルの最大の特徴は、必ず2pips以内で決済するという損切りの速さでしょう。トップトレーダーインタビューで何人ものスキャルパーを取材してきましたが、中でも過去最速です。これは「リスクは最小限に抑えるべき」という考えの表れだと思いますが、まさに「兼業」トレーダーにこだわる理由と根本は同じでしょう。理系出身の方ならではの合理的な発想が、素晴らしい運用成績をもたらしているのではないでしょうか。「リスクを最小限に抑え、得意な相場でだけトレードする」FX初心者はぜひ見習いたいものです。

▼前編はこちら

【トップトレーダーに聞く!インタビュー記事まとめ】

 
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。