「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
Twitter : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
目次
今日のドル円 トレードシナリオ
テクニカル分析で環境認識
①日足:反発局面か・・・80日移動平均線を支持に反発すると139円台を回復しました。RSIが50ラインから上向いていることもあり反発局面となる可能性があります。ただ、目先は10日線が位置する140.00円の水準が上値抵抗と意識されて反落することも考えられるため注意しましょう。
②4時間足:・・・終値で139円台を突破すると上昇の勢いが加速。直近高値(139.40円前後)を上抜けたことで上値摸索の展開となりそう。
ドル/円 日足 ネオチャート
トレード方針:押し目買い方針
③相場展開の予想・・・足元では円売りが強まったことで137円台から139円台まで反発しています。底堅く反発局面となっていますので、押し目買いポイントを探っていきましょう。なお、138円台に戻された際は上昇・下落の方向感を再確認する必要があります。
④トレードタイミング・・・以下60分足チャート(図1)から押し目買いのポイントになりそうな水準は139.20円前後、139.00円前後でしょう。なお、図2を見ると140.00円の水準には大量の売り指値注文が控えています。同水準まで上昇すると反落する可能性がありますので注意してトレードに臨みましょう。
ドル/円 60分足 ネオチャート(図1)
ドル/円 5分足 高機能チャート 外為注文情報追加(図2)
https://www.gaitame.com/markets/chart/advanced/
注目経済指標・イベント
⑤ポイント解説・・・昨日の植田総裁の発言を受けて日銀の緩和修正観測が後退したことから円売りが強まっています。そうしたことから本日も底堅い値動きになると見ています。なお、注目イベントとしては景気動向指標の米6月住宅着工件数が発表されます。市場予想は148.0万件(前回:163.1万件)で2カ月ぶりに減少する見込みとなっています。市場予想を下振れるなどでドル/円が一時的に下落したポイントが押し目買い局面となるか見極めていきましょう。
7/19(水)
18:00 ユーロ圏6月消費者物価指数・改定値
18:00 ユーロ圏5月建設支出
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
20:00 南ア5月小売売上高
21:30☆米6月住宅着工件数
21:30 米6月建設許可件数
23:30 EIA週間原油在庫統計
25:00 ラムスデンBOE副総裁講演
26:00 米20年債入札(120億ドル)
7/20(木)
08:50 日本6月貿易統計
10:30☆豪6月新規雇用者数
10:30☆豪6月失業率
※☆は特に注目の材料
動画で注目ポイントを解説
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。