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FX「新体制(市場主義)へ市場の洗礼、リラ安放置、史上最安値更新」トルコリラ見通し

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総括

FX「新体制(市場主義)へ市場の洗礼、リラ安放置、史上最安値更新」トルコリラ見通し

(通貨最下位、株価16位)

予想レンジ トルコリラ/円5.0-6.0

(ポイント)
*リラ安、金利上昇、株高が続く=インフレ懸念くすぶる
*リラは再び急落、史上最安値更新
*新体制はリラ相場は市場に任せる、ある意味放置、アルゼンチン化への危惧
*政策金利を6.5%引き上げて15%
*新中銀総裁は「適時かつ段階的に」さらなる利上げを進めるとした
*利上げをトルコ経済界は好感
*新財務大臣は合理的な政策に変わると主張、経常収支改善も目標
*過大な賃上げはインフレを上昇させる
*リラ安の根本要因は続く
*ただ最新のエルドアン大統領発言は低金利政策維持
*選挙後の金融市場は大変動
*選挙後は大幅リラ安、金利急上昇、株急騰
*経常赤字続く=リラ安の要因
*ゴールドマン・サックスは、リラが1年後に1ドル=28リラまで下落と予想
*スウェーデンのNATO加盟を認めるか?
*地震でも世銀が成長率見通しを上方修正
*今年は建国100周年

(新中銀総裁の初の発言)
6月22日の政策決定会合では政策金利を6.5%引き上げて15%とした。利上げは2021年3月以来。ただ市場の予想は20%への利上げだった為リラは売られた。

新中銀総裁は「適時かつ段階的に」さらなる措置を進めると述べた。また引き締めは「インフレ見通しの大幅な改善が達成されるまで、必要なだけさらに強化される」と加えた。


 (トルコ経済界の反応、中銀6.5%利上げについて)
 経済団体の指導者らは、政策金利を6.5%大幅に引き上げるという中銀の動きを歓迎し、これは物価と金融の安定確保に向けた一歩であるとしている。

イスタンブール商工会議所アヴダギチ会頭は、利上げは「合理的で正常」だと述べた。「生産、雇用、輸出は、金利、為替レート、インフレと同じくらい重要。それらに関して妥協することはできない」と語った。
 アンカラ産業会議所バフチヴァン会頭は、「利上げは金融の安定確保に向けた一歩である。金利決定を、インフレとの戦いが決意を持って継続するという強いメッセージだとみなしている」と述べた。
トゥルキエ青年実業家協会ユルドゥルム会長は、「利上げ幅は市場の予想よりも小さかったものの、力強いメッセージを発した。銀行は企業への融資を増やすべきだ」と述べた。

(シムシェキ財務相)
 シムシェキ財務相は「今後実施される経済政策は、安定性、信頼性、持続可能性に重点を置き続けることで形成される、政府の経済哲学は市場経済、変動為替レート制度、インフレ目標モデルの原則に基づいている。金利決定はこの枠組みの中で評価されるべきだ」と付け加えた。(長期的には合理的だが、短期的にはリラ安放置でインフレ懸念もあり市場は混乱)

(市場に任せる、長期金利上昇、株上昇、リラ下落)
 政府がインフレを抑制するための措置を講じ、競争力と生産性を高める上で自由市場の規則に従うとしたことにより、大統領選挙後は金利が上昇、株価も上昇している。リラ相場については、下落しているが特に言及なく放置している。経済界も2年前辺りは1ドル13あたりで安定して欲しいとしていたが、去年あたりから、競争力をつけるためにリラ安容認の声が出ている。

(リラ安の根本要因は続く)
 もちろん、長期的に為替相場を安定させるには、貿易赤字の縮小が需要だが、5月貿易赤字は125.3億ドルに前年同月の107億ドルの赤字から拡大した。相場の安定は前途多難だ。

(最低賃金引き上げ、インフレ助長へ)
ウシュクハン労働相は、最低賃金が今月34%引き上げられ月1万1402リラになると述べた。インフレ圧力が高まれば、エルドアン大統領が起用した新しい経済チームの政策実行が一段と困難になる可能性もある。トルコでは労働者の3分の1以上が最低賃金で働いている。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

市場の洗礼、史上最安値更新

 日足、6月22日の政策金利決定までこじっかりしていたが、決定後は急落
2σ下限へ。6月23日-26日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線下向き。雲のはるか下。
 週足、再び3σ下限へ下落。6月5日週-12日週の上昇ラインを下抜く。6月5日週-19日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線下向き。
 月足、21年12月-23年5月の上昇ラインを下抜く。23年3月-5月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン3σ下限。
年足、8年連続陰線。その間52円から5円台へ沈む。今年は僅かに陽転していたが3月から陰転。

メルハバ

中銀=銀行の証券維持率を引き下げ、より自由に

 中銀は6月25日、市場メカニズムの機能性を高め、マクロ金融の安定を強化するため、国内の証券維持規制を簡素化したと発表した。
国内銀行が外貨預金に割り当てを義務付けられている証券維持率は従来の10%から5%に引き下げられた。 銀行が維持しなければならない有価証券はリラ預金の3-12%とした。従来は3-17%だった。
リラ預金が預金総額の57%未満の銀行については、追加で7%ポイントの有価証券を保有する必要があるとした。従来は60%未満の銀行が対象だった。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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