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FX/為替「金利ゼロの日本円から抜け出せ!いまこそ高金利通貨とFXのスワップポイントを活用するとき!」

高金利通貨とFXのスワップポイントを活用

外為どっとコム総研では「外貨投資に興味があるけど、何をどうすればいいか分からない」、というお悩みをお聞きします。そこで、相談者と外為どっとコム総研の研究員が会話する形をとり、いま外貨投資をはじめる理由、知っておきたいポイントなどについてわかりやすく説明をしてみました。

制作・編集:外為どっとコム総合研究所 宇栄原

目次

スワップポイントの受け取り
FXのリスク
ボラティリティ

スワップポイントの受け取り

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最近、日用品の値上がりが続いているので、もっと安いものを…とついつい探してしまいます。インフレっていうんですよね。そろそろ投資でお金を増やさなきゃいけないと、焦ってはいるのですが…。
宇栄原研究員
そうですよね。その、インフレというのがくせ者なんです。昨年から世界各国の中央銀行ではインフレを政策金利の「利上げ」で対処しようとしているんです。ご存じでしたか?
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それって銀行の利子のことですか?日本はマイナス金利・・・というのは聞いたことがありますけど。
宇栄原研究員
その通りです。中央銀行が「利上げ」をすることで、その国や地域の経済を冷やして、インフレがおさまることを狙っています。2023年現在、多くの国や地域が金利を引き上げていますが、日本はまだ低金利、というかマイナス金利のままなんです。これは、インフレ退治よりも日本の景気低迷を支えるために、金利を上げない方が良いという日本銀行の判断によるものです。
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そうなんですね。それで、他の国や地域が「利上げ」をすると、日本に住む私に何か影響があるんですか?
宇栄原研究員
はい、特にFXで外貨投資を行う方にとっては大きな影響があります。それは「スワップポイント」の受け取りが増えた、ということです。
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…聞きなれない言葉でよくわからないのですが、その「スワップポイント」っていうのは何ですか?
宇栄原研究員
「スワップポイント」とは、これまた専門的な表現ですが、「2カ国間の金利差調整分」のことです。先ほどから出ている「政策金利」を、例えば日本とアメリカとで比較し、その差額を調整することです。
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わかったような、わからないような…
宇栄原研究員
例えば日本円のような低金利通貨を使って、高金利通貨を買った場合を考えてみましょう。高金利通貨は、その金利分のお金がもらえるとします。
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日本円を借りてきて、米ドルを買った場合だと、日本円はゼロ金利みたいなものだから金利分を借りた人に支払う必要がなく、米ドルの金利分をそのままもらえる、という感じでしょうか。
宇栄原研究員
さすが、さえていますね。イメージとしてはそのようなものです。
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ほめていただきありがとうございます。で、そのスワップポイントの受け取りが「増えた」とはどういうことですか?
宇栄原研究員
例えば、現在(※2023年5月末時点)、日本の政策金利がマイナス0.1%なのに対し、アメリカの政策金利が5.25%、欧州(ユーロ)が3.75%、英国が4.50%になっています。1年ほど前は、各国の政策金利はいまほど高くなかったんです。(※2022年5月はアメリカが1.00%、欧州(ユーロ)が0.00%、英国が1.00%)
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以前に比べると、日本以外が、かなり「利上げ」したのだとわかりました。
政策金利比較表
宇栄原研究員
はい。なので1年前までは、スワップポイントの受け取りを狙った外貨投資は、それほど魅力がなかったのですが…今は、ご案内の通りの金利差です。日本と外国との金利差によって、FX投資家が保有する通貨ペアに対してスワップポイントが前よりもしっかり付与されるのです。
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!?、つまり、何をすればいいんですか?
宇栄原研究員
FX取引を使って、スワップポイントを受け取る注文を出せばよいのです。スワップポイントを受け取るために、円を売って米ドルを買う、というような取引をします。FXの専門用語では「米ドル円の買いポジションを持つ」と表現します
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専門用語だらけですね…。もう少し詳しく教えてください。
宇栄原研究員
はい。FX会社の外為どっとコム社には、「外貨ネクストネオ」というFX口座がありますが、このなかに「ドル円(USD/JPY、と表記)」という項目があります。外為どっとコムに口座開設をして、取引画面にログインすると出てきます。オレンジ色のボタンに「Ask/買」とありますので、これを押す(クリック・タップ)ことで、晴れて「米ドル円の買いポジションを持つ」ことができます。
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ボタンを押すだけですか。作業は簡単ですね。ちなみに、左側の青いボタンを押すとどうなるんですか?
宇栄原研究員
はい、ここは、とても重要なところです。「ドル円(USD/JPY)」にある青いボタン「Bid/売」は、米ドルを売る注文です。「米ドル円の売りポジションを持つ」と表現します。
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買いの反対だから、売りですね。
宇栄原研究員
この場合、スワップポイントを支払うことになります。FXの取引口座からスワップポイント分が減っていくことになります。
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そんな!
宇栄原研究員
FXは売り注文から始めることができるので、レートが下がりそうだと思った時に売りポジションを持つのですが、この場合、ポジションを持っている期間はスワップポイントを支払い続けなければいけません。
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いやいや、それは困ります。スワップポイントを受け取りたいので、注文時には気を付けます。
それで、スワップポイントというのは、どれくらい、いつ、どうやってもらえるのですか。
宇栄原研究員
ご説明します。まず、スワップポイントは、取引している「量」に関係します。例えば、1万通貨(別の言い方では、10Lot:じゅうロット と言います)の米ドル円の買いポジションを保有していると、1日あたりのスワップポイントは200円ほどの受け取りになります(※執筆している2023年6月19日時点)。ほかの通貨ペア、例えばユーロ円やポンド円でも、同様にスワップポイントの受け取りができます。買いポジションを翌日まで持ち越すことで受け取りが発生します。受け取り方法は、FX口座の中に1日ごとにたまっていく(付与される)形です。(※ニューヨーククローズ以降にスワップポイントが発生)

FXのリスク

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だいたいイメージができました。まとめると、FXで外国の通貨を買う方の注文を出せば、スワップポイントがもらえるんですね。米ドル以外に「スワップポイントを狙える」通貨はなんですか?
宇栄原研究員
はい、メキシコの通貨「ペソ」、トルコの通貨「リラ」、南アフリカの通貨「ランド」などが高金利です。これらの国では、2023年6月現在、政策金利がそれぞれ11.25%、8.5%、8.25%と非常に高いです
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おお、米ドルの5.25%より高金利なんですね。でも、先進国ではない国の通貨って、投資するリスクも高いんじゃないですか?南アフリカの通貨がランドだって、初めて聞きました…。
宇栄原研究員
リスクについてはその通りです。まずは、少額投資で実際に試してみるのが良いかもしれません。メキシコの通貨「ペソ」は、日本で暮らしている限り耳にすることが少ないものだと思いますが、実はシッカリ通貨高になっていたりします。
FX会社、外為どっとコムでは高金利通貨への投資を始めやすいように、現在「スワップポイント最大70%増額キャンペーン」を開催しています。このキャンペーンでは、過去平均値の最大70%上乗せでスワップポイントが得られます。少額投資でも、スワップポイントの威力を感じられると思います。
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なるほど、応援してくれるのは良さそうですね。ただ、「少額」とおっしゃっていますが、実は結構なお金を用意しないといけないのではないかと心配です…
宇栄原研究員
はじめてのFX投資であれば、いろいろわからないことが多いですよね。実は、高金利通貨への投資に必要なお金(証拠金)はそれほど高くありません。例えば、メキシコペソ円で1万通貨(10Lot)、つまりだいたい8万円ほどの規模の取引をするために必要なお金(証拠金)約4,000円(2023年5月末時点)になります。ですので、これからFXを始める方や、しばらくFX取引を休んでいた方でも、気軽に始められると思いますよ。
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本当に小額から出来るんですね。なんだか興味がわいてきました。これまでの話を聞くと、銀行の普通預金の利子よりFXのスワップポイントの方が多くもらえるように思えますが、どうなんでしょうか?
宇栄原研究員
金利の観点から見ると、その通りですね。例えば、日本の主要銀行等の普通預金の金利は、現在0.001%です。仮に100万円を預けても、1年間で得られる利子はわずか10円です。一方で、FX取引をすると、金利差によるスワップポイントを得られ、その金額は銀行預金の利子とは比べ物にならないほど大きくなります。
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おお、いいですね。自分にも出来そうだとわかってくると、だんだん不安も出てきました。さっきも聞きましたけど、FX取引にはリスクがありますよね?
宇栄原研究員
その通りです。ここまで、スワップポイントをガッツリ受け取る方法について話してきましたが、例えば外国の通貨を買った時のレート(買いポジションを持った時のレート)が、時間と共に下がってしまった場合は、「為替差損」といって損失になりえます。スワップポイントの受け取りより「為替差損」が大きくなる可能性があります。そのため、リスクを管理することは重要です。
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初心者の私には、投資のリスク管理なんて無理そうなんですけど…。
宇栄原研究員
実際に行うことはシンプルです。まずは、余裕資金を活用したFX投資を徹底することです。言い換えれば、生活に必要なお金を投資資金にしないことです。毎月の給料で、目的無く貯金に回しているお金があったら、その一部を投資に回すようにしましょう。
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私なら、月に1万円くらいだと思います。
宇栄原研究員
次に、計画を先にたててから注文を出す、という事です。今回のように、スワップポイントの受け取りを目的にするのであれば、一度に全力で外国の通貨を買うのではなく、購入タイミングを分けて、少しずつポジションを持つという方法もあります。また、短期的な損失に振り回されないために、スワップポイントが目的であることを事前に明確にしておくことも大事です。投資期間も決めてしまいましょう。

ボラティリティ

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なるほど、今教えてもらった内容であれば、できると思いました。メキシコペソは安く始められると教えてもらったので、まずは1万円から試してみたいと思います。ただ…。
宇栄原研究員
どうしましたか?
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スワップポイントのすごさや、魅力はよく理解しましたが、2023年の今の為替相場って、どうなんでしょう?去年は、まるでジェットコースターのように円安が進んだので、現状は、円安が進みすぎているのでは?と思っています。ここからメキシコペソを買っても、いつかは反動で大きく下がるのでは、と注文する前からハラハラします…
宇栄原研究員
確かに、急速に円安が進んだので、いつかは下落しそうだと感じますよね。では2023年の現在を見渡してみると…、去年あれだけ円安になった大きな要因である、日本と外国との政策金利の差は広がったままなんですよ。なので、「円安の反動で円高」どころか、まだまだ円安は終わらないかもしれません
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えっ、もっと円安になる可能性があるんですか!それは予想外でした。
宇栄原研究員
為替レートが上がるか下がるかは、日々マーケットに接している為替のプロでも見通しづらいことなんです。ここで注目したいのが、為替市場のボラティリティ、つまり変動率が昨年より下がっているということです。
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ボラティリティ?それって何ですか?美味しいのでしょうか?
宇栄原研究員
(笑)。味が美味しいかどうかはわかりませんが、ボラティリティとは価格の変動率を表す言葉です。為替相場では、大きな価格変動があった後は、しばらくは比較的小さな価格変動、つまり低ボラティリティが続く傾向があります。
このグラフはドル円の値動きを表示しています(ドル円チャート・月足)。これを眺めて、何か気づくところはありますか。
ドル円チャート
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一定の間隔で囲われている四角の、高さに差がありますね。
宇栄原研究員
はい。この高さが値幅を表します。2016年のドル円は最も高いときと、最も低いときの値段の差が22円で、比較的大きな変動幅を記録しました。以降の5年間(2017年~2021年)は年間の変動幅が10円程度の狭さになっています。
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なるほど、それはつまり…私が始めたいメキシコペソ円のスワップポイントと、どういう関係にあるのでしょうか?
宇栄原研究員
これは、為替市場に、去年の大波を経て、まるで穏やかな海のような状況が訪れているということです。つまり、長期投資を始めやすい時期になってきたということですね。
ちなみにメキシコペソ円を同様に枠で囲ってみました。
メキシコペソ円 日足
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確かに大きな四角のある、変動した年の次は、比較的値動きが落ち着いているように見えますね。つまり…、為替が落ち着いてきているから、為替レートの上下を気にすることなく、スワップポイントを受け取りに集中できるってことですね!
宇栄原研究員
その通りです。取引期間中に多少の為替差損が生じても、スワップポイントの受け取り分があなたの損失をカバーしてくれる可能性があるんですよ。
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なるほど、実は去年、さんざん円安だと聞いていたのに何も行動をしなくて、FXを始めるタイミングを逃したと悔やんでいましたが、そういうわけじゃないんですね。
宇栄原研究員
全然悔やむことはありませんよ。実は、2023年は高金利通貨が多いことと比較的低ボラティリティの時期が重なったことで、FXを始めるのに良いタイミングとも言えるんです。
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なんだか得した気分です。よしやるぞ。
宇栄原研究員
「外為どっとコム」でお得にFXを始められます。現在、口座開設キャンペーンを開催中で、主要国通貨も高金利通貨も取引できます。インフレに対して資産を守る意味でも、この機会に外貨投資にチャレンジしてみてください。
店頭FX(外国為替保証金取引)における新興国通貨取引のリスクについて
当社取扱通貨のうち、いわゆる新興国通貨に分類されるトルコリラ・南アフリカランドおよびメキシコペソ(MXN)はインターバンク(銀行間為替市場)における流動性が主要国通貨に比べ相対的に低く、経済指標発表のみならず金融政策変更やその他政治的要因、さらには地政学的リスク等の要因による突発的な相場急変動が起こりやすい環境下にございます。また、こうした急変動時には実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ大幅に拡大する傾向にあり、その場合には当社でもやむなく提示スプレッドを一時的に拡大することがございます。あわせて、相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更する場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。これら新興国通貨のお取引、およびこれらを対象とするキャンペーンへのご参加に際しては、以上につきあらかじめご留意のうえ、ポジション保有時、特に法人会員様の高レバレッジ取引における口座管理には十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。以上の新興国通貨それぞれのリスク、および直近時点でのリスクレポートにつきましては、こちらのページをご参照願います。
スワップポイント(金利差調整分)について
通貨ペアを構成する通貨のうち、相対的に高金利の通貨を売った場合、または相対的に低金利の通貨を買った場合には、その取引数量相当のスワップポイント(通貨ペアを構成する両通貨の金利差の調整額)の支払い額が日々蓄積され、時間の経過に比例して損失額が大きくなりますのでご注意ください。また、現時点でスワップポイントを受け取れるポジションであっても、将来にわたって通貨ペアを構成する両通貨の金利差が縮小または逆転した場合には、その受け取り金額が縮小したり、反対に支払いへと転ずる可能性がございます。
新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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