ドル円139円台 重要イベント控え揉み合い
12日のドル円は新規の材料を欠く中、139円台で揉み合うレンジ相場となりました。
ドル円は12日夕方にかけて方向感に乏しい動きが続いた後、米長期金利の低下などを背景に20時前には139.06円前後まで下値を拡大しました。
その後は米長期金利の上昇や、今週の日銀金融政策決定会合で大規模な金融緩和策が維持されるとの見方を背景に円売りドル買いが進み、一時139円台後半まで持ち直しました。
しかし買いの勢いは続かず本日朝には一時139円台前半へと押し戻されるなど、狭いレンジ内での動きに終始しました。
ドル円変動に警戒 本日米CPI発表
12日は本日の米5月消費者物価指数(CPI)や本日から開かれる米FOMCを控えて様子見ムードが広がり、ドル円は139円台で大きな方向感が出ることなく推移しました。
市場では本日から明日にかけて開かれる米FOMCで政策金利の据え置きが決定され、7月のFOMCで利上げが再開されるとの予想が広がっています。7月FOMCでの利上げをめぐる見通しは今週発表される米5月消費者物価指数(CPI)や米5月卸売物価指数(PPI)、米5月小売売上高などの重要指標の結果次第で変化する可能性があり、これらの結果に注目が集まっています。
本日は21時半に米5月消費者物価指数(CPI)が発表されます。米FRBが金融政策を決定する上で重視するインフレ指標とされるだけに、市場の注目度は非常に高くなっています。FRBが特に重視すると言われる食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年同月比で鈍化が見込まれており、予想以上の鈍化となれば市場はドル売りで反応することが予想されます。逆に予想を上回る伸びとなればドル円の上昇が予想されますが、140円台では日本政府・日銀による為替介入への警戒感が重しとなる可能性もあり、慎重に方向感を見極める必要がありそうです。
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