ドル円139円台 材料難の中伸び悩み
9日のドル円は一時139円台後半まで上昇したものの、その後139円台前半へと押し戻されました。
ドル円は8日夜に発表された米新規失業保険申請件数が予想以上に増加したことで下落し、9日午前には138.76円前後まで下値を切り下げました。
その後は日経平均株価の堅調な動きを背景に上昇し、今週開かれる日銀金融政策決定会合で金融緩和が維持される公算が大きいとの報道を受けて円売りドル買いが加速して、9日夕方には139.72円前後まで上値を伸ばしました。
しかし買いが一巡すると伸び悩み、21時半に発表されたカナダ5月雇用統計が予想以上の悪化となったことを受けて、カナダドルの下落とともにドル円も一時139.03円前後まで下落しました。
その後139円台後半へと切り返しましたが深夜には再び139円台前半へと押し戻され、週明けの本日朝にかけて材料に乏しい中で方向感に欠ける動きとなりました。
ドル円値幅限定的か 明日以降のイベントに注目集まる
9日、ドル円は前日の下落から反発したものの、139円台後半で上値が抑えられ、材料難の中で伸び悩みました。
今週は米5月消費者物価指数(CPI)、米FOMC、日銀金融政策決定会合など重要イベントが目白押しとなっています。特に最も注目を集めるのは米FOMCで、米FRBの利上げの行方が焦点となっています。
市場では今回の会合で政策金利据え置き、来月の会合で利上げ再開との予想が優勢となっていますが、先週カナダ中銀が市場の据え置き予想に反して利上げを行ったことを受けて、FRBも利上げを行う可能性が意識されています。
明日には米5月消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、FRBが重視すると言われる指標であるだけに、結果次第で利上げの見通しが変化することも考えられます。本日は目立ったイベントがなく、明日の米CPIを見極めたいとの思惑からドル円相場は狭い値幅での動きとなることが予想されます。
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